東舞鶴公園から南西へ約1.5kmの山中に流れる高さ10mの滝です。平安時代の初めに森（もり）地区にある長雲寺（ちょううんじ）を開いた2人の仙人がこの辺りを見渡していると、天から「温泉がでるから守りなさい」との声を聞きました。仙人が近くに滝つぼを見つけ、杖でかき回してみると温泉になったと伝えられています。滝の名はこのことに由来します。また、滝の南側にあった大木で長雲寺の本尊の薬師如来立像（やくしにょらいりつぞう・舞鶴市指定文化財）を造ったと伝えられ、滝周辺は湯薬師の聖地と言われています。そして今も滝の傍らにひっそりと祠が祀られています。