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環境コラム生物多様性

蛇島内の木 地球上には、3,000万種とも言われる多様な生き物がいます。日本においても、既に知られている種だけで9万種以上、まだ知られていないものを含めると30万種を超える生き物がいると推定されています。これは、生き物が地球上に誕生してから40億年という長い歴史の中で、様々な環境に適応して進化してきたものです。生命はそれぞれに個性があり、お互いに直接的に、また間接的に支え合って生きています。
 生物多様性とは、これらの『生き物たちの豊かな個性とつながり』のことです。
 

 私たちの日々の暮らしは、生物多様性に支えられています。例えば空気、水、食べ物、燃料、木材、紙、ペット動物、医薬品など、生物多様性の恵みによって、豊かな生活を送ることができています。
 また、森はきれいな水を作り、「緑のダム」と言われるように洪水から私たちを守り、森林浴など精神的な安らぎを与えてくれ、林業など経済活動の場所にもなっています。海は、海の幸である水産物の宝庫であるほか、海水浴や釣りなどを楽しんだりもできます。
 このように、生物多様性は衣食住に加え、文化や芸術、観光、レクレーションなどにおいても欠かせない価値があります。
 

水ヶ浦入江から毛島を望む 地球規模でモノやヒトの流れが活発に行われている現代において、日々の暮らしは舞鶴という地域レベルの生物多様性だけでなく、地球規模の生物多様性によって支えられています。
 舞鶴では自然を身近に感じることができますが、都会のように自然と無関係に見える場所でも、目の前に見えていない遠くの自然の恩恵を受けて、人々の生活が成り立っています。
 

 私たちが暮らす舞鶴は、都会にはない豊かな自然があり、農林水産業やきれいな空気、景観、自然との触れ合いやレジャーなど、生物多様性の恩恵を多くの場面で受けて成り立っています。将来世代に自然とその恵みを引き継いでいくためには、私たち一人ひとりが、生物多様性の価値を認識し、日々の暮らしの中でその保全を心がける必要があります。