環境省のレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)カテゴリーと、京都府のレッドリスト及びレッドデータブックのカテゴリーを紹介します。
環 境 省
■環境省レッドリストカテゴリー〈第4次レッドリスト(2012、2013)〉
区 分 | 基本概念 | |
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絶滅 Extinct(EX) | 我が国ではすでに絶滅したと考えられる種 | |
野生絶滅 Extinct in the world(EW) | 飼育・栽培下、あるいは自然分布域の明らかに外側で野生化した状態でのみ存続している種 | |
絶滅危惧 THREATENED |
絶滅危惧1類 Critically Endangered +Endangered(CR+EN) | 絶滅の危機に瀕している種 現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合、野生での存続が困難なもの。 |
絶滅危惧1A類 Critically Endangered(CR) | ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの。 | |
絶滅危惧1B類 Endangered(EN) | 1A類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの。 | |
絶滅危惧2類 Vulnerable(VU) | 絶滅の危険が増大している種 現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合、近い将来「絶滅危惧Ⅰ類」のカテゴリーに移行することが確実と考えられるもの。 |
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準絶滅危惧 Near Threatened(NT) | 存続基盤が脆弱な種 現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」として上位カテゴリーに移行する要素を有するもの。 |
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情報不足 Data Deficient(DD) | 評価するだけの情報が不足している種 | |
絶滅のおそれのある地域個体群 Threatened Local Population(LP) |
地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの。 |
京 都 府
■野生生物〈京都府改訂版レッドリスト2013(野生動物)カテゴリー〉
区 分 | 基本的概念 |
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絶 滅 種 | 京都府内ではすでに絶滅したと考えられる種 |
絶滅寸前種 | 京都府内において絶滅の危機に瀕している種 |
絶滅危惧種 | 京都府内において絶滅の危機が増大している種 |
準絶滅危惧種 | 京都府内において存続基盤が脆弱な種 |
要注目種 | 京都府内の生息・生育状況について、今後の動向を注目すべき種および情報が不足している種 |
■地 形〈京都府レッドデータブック2002カテゴリー〉
区 分 | 基本的概念 |
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消 滅 | 京都府内の学術上高い価値を有する地形のうち、既に破壊され、現存しない地形。 |
消滅危惧 | 京都府内の学術上高い価値を有する地形のうち、現在著しく破壊されつつある地形、または大規模開発などによって破壊が危惧され、緊急に保護を必要とする地形。 |
要 注 意 | 京都府内の学術上高い価値を有する地形のうち、現時点で軽度の破壊を受けており、今後も破壊が続けば消滅が危惧される地形。 |
要継続保護 | 京都府内の学術上高い価値を有する地形のうち、 現時点では保存が良好であり、今後も保護を続けるべき地形。 |
■地 質〈京都府レッドデータブック2002カテゴリー〉
区 分 | 基本的概念 |
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消 滅 | 京都府内の学術上高い価値を有する地質のうち、既に破壊や掘削され現存しない地質。 |
消滅寸前 | 京都府内の学術上高い価値を有する地質のうち、著しく破壊されつつある地質。または対象露頭はなくなったが、地下に対象物の延長はある地質。 |
消滅危惧 | 京都府内の学術上高い価値を有する地質のうち、破壊が継続されれば、消滅が危惧される地質。または対象露頭は埋め立てられたが、そこに存在することが明らかなもの。 |
要 注 意 | 京都府内の学術上高い価値を有する地質のうち、学術的にはすべての地点に該当するが、ここでは特に期待される研究指針が指摘される地質。 |
■地域生態系〈京都府レッドデータブック2002カテゴリー〉
区 分 | 基本的概念 |
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要特別対策 | 群落を維持するためには、ごく緊急に特別な対策が必要 |
要保全対策 | 現状以外に保全の対策が必要 |
管理維持 | 現状の管理を維持することが必要 |