供用開始までの流れ【公共下水道事業】
1.公共下水道管の認可について
公共下水道管(以下、下水道管)を埋設するためには京都府知事の事業認可を受ける必要があります。事業認可は5~7年ごとに見直され、現在は平成22年3月に認可を受けました。
2.下水道管の設計
工事を行う前には、建設コンサルタントに業務を委託し、現地調査及び設計を行います。現地調査では主に次の作業を行います。
・地形、建物の位置を測る測量
・地下埋設物の位置の調査(試掘を行う場合もあります。)
・地下の土質の調査(ボーリング調査)
・各ご家庭の水洗化の意向調査と取付管位置調査
以上の調査をもとに工事中の安全性・工事費用等を考慮し、管渠の埋設位置・深さ、工事の施工方法を決定します。
3.関係機関との調整
下水道管の埋設位置が決定した後、道路管理者や地下埋設物の各管理者と地下埋設物の移設や防護の必要性について協議を行います。
また、道路工事や水道工事と同時に行うことができないかなどの調整を行います。
4.工事請負業者の決定
工事に要する費用を算定し、工事の予定価格を設定します。そして、入札によって工事請負業者を決定します。
5.工事開始までの準備
工事開始までの最後の準備として次の作業があります。
・道路管理者に道路占用の許可を得る。
・交通管理者(警察)に道路使用の許可を得る。
・他の地下埋設物の管理者、小中学校、消防、ゴミ回収業者等に工事の通知を行う。
・現地の調査(試掘・測量)
・工事説明会の実施 ※1
・事前家屋調査 ※2
※1 工事請負業者が決定してから工事に着手するまでに工事に関する説明会を行います。どのような工事をするのか、どこを工事するのか、工事期間の予定、通行規制について説明を行います。
※2 下水道工事によって万が一家屋に支障がでた場合に備え、原因の明確化とトラブルを避けるために工事沿線の家屋を対象に調査を実施します。
6.工事
下水道工事には大きく分けて2つの工法があります。 1つ目には「開削工事」で道路を掘って管を埋める一般的な工法です。
2つ目に「推進工法」があります。これは、道路に縦の穴を掘ってそこから横へモグラのように管を埋めていく方法です。管を深く埋める場所、交通量が多いような場所で用いる工法です。
7.供用開始へ
工事が完了すると市の完成検査を受け、合格後、供用開始となります。供用開始時には、市の普及員から各戸にお知らせいたします。
8.水洗化は3年以内に
下水道管が整備された処理区域(水洗化できる区域)内の家庭・事業所では、遅滞なく排水設備を設置し、3年以内に汲み取り式便所を水洗便所に改造しなければならないとされています。また、現在浄化槽(含 合併浄化槽)をご利用の場合でも、同様に公共下水道に接続していただかなければなりません
。
<下水道法第10条、第11条の3>
水洗化の工事や修理は 「下水道排水設備指定工事業者」 にお申し込みください。