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市長の『〝匠〟探訪記』~第5回 小阪金属工業(株) 小阪憲一さん~

[2016年4月13日]

ID:1019

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多々見市長の『″匠〟探訪記』 第5回

  市内で活躍されている「匠」を、市長との対談で紹介する「“匠”探訪記」。 第5回は、GLM(株)の開発したEVスポーツカーの量産を開始した小阪金属工業(株)の取締役会長 小阪憲一さんです。


『″匠〟探訪記』第5回の様子1

▲加工技術などの説明を受ける

強みは特殊金属の加工技術

市長 まず初めに御社では、どのような分野を得意とされているのでしょうか。
小阪さん ステンレス鋼・アルミを主に、チタンなどの特殊金属の加工を得意としています。それらの金属を使用したさまざまな設備機器の設計・製作と組み立て・試運転などを行っています。

市長
 特殊金属の加工技術を得意とされているのですね。製造されている機器を具体的に教えてください。
小阪さん 化学プラント機器を主に扱っています。また、生ごみ処理機や貝殻乾燥機などの環境機器、食品機器、医薬機器、福祉関連機器など取り扱い機種は多岐にわたります。

市長 取引先も多岐にわたるのですか。
小阪さん そうですね。都市部の大手企業がほとんどで、舞鶴市の基幹産業である造船関係の企業や海事関係機関などの仕事も頂いています。

市長 御社の「ものづくりの強み」は何ですか。
小阪さん 私たちの「ものづくり」の基本技術は「溶接」と考えています。特殊金属の溶接技術を核に、お客様の要望を形にする「一品物のものづくり」が強みですね。小さな会社ですが、大手企業並みの高い技術力で、かつ町工場並みの料金でやってくれると業界から大きな信用をいただきました。

市長  最近、特に力を入れておられていることは何ですか。
小阪さん  近年は特に環境分野に力を入れており、佐賀大学の進める「海洋温度差発電」の心臓部である熱交換器を手がけました。また、海洋温度差発電を排熱に適用した「排熱温度差発電」の試作機も当社が作りました。

市長 会社を興そうと思われたきっかけは何ですか。
小阪さん 当時在籍していた会社から子会社への転籍を求められた時ですね。「企業の生き残りのためには、技術者の転籍も仕方がない」そういう時代でした。

市長
 独り立ちして、仕事がくる自信はありましたか。
小阪さん 何とかなるという思いだけでした。仕事を辞めてから台湾へ3か月間、現地の技術者を養成する仕事の依頼がありました。この仕事で自信を付けたのも独り立ちをすることを決めたきっかけですね。

市長
 採算がとれるようになるまでにはどれくらいかかりましたか。
小阪さん 3年かかりました。信用がないため銀行からお金を貸してもらえなかったので大変でしたね。その間は家内に養ってもらっていました(笑)。
 現在では、「どこからも難しいと断られてきた」と当社に来られるお客様も少なくありません。また、加工一筋でやってきて、お客様がお客様を紹介してくれるようになりました。これは本当にありがたいことです。
『″匠〟探訪記』第5回の様子2

▲匠の技に感心

夢のEVスポーツカーを製造

市長 GLM(株)が開発したスポーツカータイプの電気自動車を製造し、注目されていると伺っています。
小阪さん はい。このたび、やっと量産体制に入ることができました。

市長
 夢の車の生産が軌道に乗ったのですね。どのような経過で開発プロジェクトが進められたのですか。
小阪さん 京都大学発の環境ベンチャー企業として「GLM(株)」が設立され、地域に根差した新たな企業連合による電気自動車産業を創出する目的で、産学公が強力にタッグを組んだビジネスモデルを目指し、EV自動車の開発がスタートしました。その中で、アルミ加工技術を有する当社に声がかかりました。

市長
 そのGLM(株)から製造委託の打診があったのですね。
小阪さん はい。EVスポーツカーのメインフレームの製作と車両の組み立てに関して請け負うこととなりました。

市長
 月に何台の生産をご予定されていますか。
小阪さん 製造環境は整っていますので、月産8台まで生産台数をあげていこうと思っています。

市長
 EVスポーツカーを造るのに苦労したことは何ですか。
小阪さん 苦労は感じたことがありません(笑)。

市長
 苦労と感じないだけで、大変なご苦労をされているのでは。
小阪さん 人から見ればあるのかもしれませんが、「しんどいな」と思えばもう一歩前には進めないので、どんな難しい仕事も情熱を持って取り組むことを心掛けていますね。

市長
 車の製造工程の全てを手掛けられているのですか。
小阪さん メインフレームの製造から部品の組み付けまで全工程を担っています。このため、完成したときの達成感がありますね。

市長
 技術的なことは会長が最前線でやっておられるのですか。
小阪さん ほとんど社員に任せています。社長を先頭に社員が完璧にやってくれます。私は社員を叱るのが仕事ですね。仲良しグループになってはいけない。けじめが大切だと思っています。

市長
 それが上に立つ人の役割ですね。
小阪さん そうですね。社員を叱咤激励し、そして私を早く追い出せと(笑)。早く追い出してくれないと私が楽できない。これは順番で、そこまで育ってくれるともう安心できますね。

市長
 会長が実践されている技術の伝承や人づくりは大手企業には困難で、きめ細やかな配慮や小回りが利くところも御社の魅力ですね。
小阪さん 小回りが利くというところは利点ですね。お客様のかゆい所に手が届く仕事を心掛けています。無理はどんどん言って下さいと。無茶は聞けないですけどね(笑)っていうことでやっています。

市長
 ぜひ、左ハンドルの海外仕様の製品を量産されるときは京都舞鶴港を利用して輸出をお願いします。
小阪さん もちろんです。GLM(株)にもお願いしています(笑)。
『″匠〟探訪記』第5回の様子3

▲小阪さんの夢は枯れることがない!

人材育成とこれからの夢

市長 また、過去には舞鶴高専の学生と河川水を飲み水にする浄活水器の製造を共同開発されたと伺っています。本市の学生の育成にも力を貸していただいているのですね。
小阪さん はい。学生との共同開発のほか、先日も舞鶴支援学校の生徒や京都ジョブパークからの実習生を受け入れて研修を受けてもらいました。研修では、「食べるため、生きるため」に与えられた仕事を妥協せず、しっかりやりなさいと教えました。

市長
 会長の仕事に対する生き様といいますか姿勢を見せていただけたようですね。そのほかにはどんなことを伝えられましたか。
小阪さん 仕事を時間内にきっちり終わらせることを考えさせました。

市長
 市役所でも時間内にどれだけの仕事ができるかで評価しようとしています。災害が起こった時は別ですが。
小阪さん そうですね。急な仕事が入ったときはお盆、正月抜きで設備を稼働させますが、それ以外は、定時で終わらせることを徹底しています。

市長
 先日、私は、中学生に向けて「市長の授業」を行いました。私も子ども達がこの舞鶴の次代を担ってもらえるよう夢を語り続けていきますので、最後に会長の夢を教えてください。
小阪さん これからも常に新しいことにチャレンジしていきたいですね。他の企業が断った仕事をどんどんやって、加工技術の業界で、日本一ではなく世界一を目指したいです。 そのためには、社員ひとり一人にも「夢」を持って仕事をして欲しいと願っています。「夢」があれば自ずと「やる気」も生まれ、「やる気」があれば何でもできると思いますので。そして、地元舞鶴に「夢」を与える企業になりたいと考えています。

市長
 今日はありがとうございました。
『″匠〟探訪記』第5回の様子4

▲対談後のにこやかな記念撮影

【会社概要】
小阪金属工業株式会社(舞鶴市森)
代表者 代表取締役社長 櫛田美樹
創業1989年6月。ステンレス鋼、アルミニウムを主とした特殊金属の設備機器の設計・製作・組立・試運転を手掛ける。
トミーカイラzzの写真

京都市に本社を持つGLM(株)が開発した国内初のEVスポーツカー。2014年8月から納車を開始した。850キログラムの軽量な車体に300馬力の強力なモーターを搭載し、3.9秒で時速100キロに到達する。1回の充電での航続距離は、約120キロメートル。製造を舞鶴市の小阪金属工業(株)で行っている

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