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広報まいづる令和元年11月号(vol.1005)掲載
「帰ったらご飯ができていることぐらい当たり前だろ。今まで何をやっていたんだ!」と大声で怒鳴る。気に入らないことがあると、相手の話を聞こうともせずに無視をする。
こういった身勝手な言動や態度は、モラルハラスメント(モラハラ)かもしれません。言葉や態度などによって人の心を傷つける精神的な嫌がらせのことで、殴る・蹴るといった暴力のようにケガ(外傷)などの被害が表れず「見えない暴力」ともいわれます。相手の考えを聞こうとせず大声でその考えを否定する。「だからお前はだめなんだ」などと人格までも否定する、しつこく説教するなどといった行為は、モラハラに当てはまります。
加害者は「自分は絶対に正しく、間違っているのは相手の方だ」と考えてしまい、相手を精神的に傷付けていることに気付いていません。自分は注意や指導をしているのだと思っており、知らず知らずの間に加害者になってしまいます。被害者も、長期間にわたりモラハラを受け続けることで、自分が被害者になっていることに気付けていない場合があります。「怒られているのは自分に落ち度があるから」「自分が悪いから責められている」と考えてしまい、自分に自信がなくなり、相手の言いなりになってしまうこともあります。
お互いに文句を言い合っている「ケンカ」状態であれば、両者はまだ対等な関係といえます。これが、どちらかが一方的に相手を追い込んでしまう間柄になってしまうと、やがて支配と服従の関係が生まれ、相手を精神的に追い詰めるDV(ドメスティック・バイオレンス)になってしまいます。モラルとは、道徳や倫理といった意味。モラハラでは、自分の主張を「常識」「当たり前」など、世間の常識かのように言うことで相手を従えます。DVでは主従関係が完成しているため、人前で罵倒したり直接暴力を振るうなどの理不尽な行為・攻撃にまで発展していきます。 モラハラは、夫婦間だけでなく、親子間、職場・学校などあらゆる人間関係の中で起こりうるものです。
舞鶴市役所市民文化環境部人権啓発推進課
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