●【動物編 昆虫類】Top  
 観察時期
4〜10月頃(夏季灯火にも飛来)
 形態・分布・生態的特徴等
●日本最大の水生昆虫
●レッドデータ 環境省:絶滅危惧類(VU)、京都府:絶滅危惧種
●形態:体長48〜65mm
●分布:本州、四国、九州、沖縄
●特徴:メスは初夏に水面よりも数センチ上の草の茎に卵塊を産み、オスがこれを保護する。水生昆虫や幼魚の体液を吸う。池や沼・水田にすみ、よく灯火にも飛来したが、戦後の農薬の大量使用によって激減した。近畿地方では昭和47年頃から回復の兆しがみられる。
 へぇ〜、そうなん!  〜なるほど豆知識〜
 昭和30年代初め頃は、舞鶴市内でも住宅近くの田んぼや池などどこでも見られました。当時、国鉄西舞鶴駅前の京都交通バス停に水銀灯がついた時にはタガメがたくさん飛んで来ていました。しかし、今となってはほとんど見ることができません。最近では、舞鶴市内で平成9年に、加佐(かさ)地域で1匹採集報告されているだけです。土地開発による池沼の減少、農薬による水質汚濁などで激減したもので、これらの状況を見ながら今後の回復を観察していきたいと思います。