舞鶴引揚記念館 令和2年度第4回企画展『新収蔵品展~紡ぐ記憶~』の開催について
[2021年1月21日]
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舞鶴引揚記念館 令和2年度第4回企画展『新収蔵品展~紡ぐ記憶~』の開催について
舞鶴引揚記念館では、引き揚げやシベリア抑留体験者やそのご家族などからご寄贈いただいた約16,000点の資料を収蔵しています。
令和2年度第4回企画展として、昨年度(令和元年度)に新たに収蔵した38件131点の資料を展示します。
引き揚げやシベリア抑留の史実を伝える新たな資料を、未来へ「紡ぐ記憶」としてご紹介します。

1.展示期間
令和3年1月22日(金)~ 令和3年4月11日(日)
※展示期間中の休館日:2月18日(木)3月18日(木)
2.場所
舞鶴引揚記念館 企画絵画展示室 (企画展は無料。別途入館料が必要です。)
3.展示資料
4.資料の概要
・作詞家・藤田まさと 氏 直筆の「岸壁の母」の歌詞
・脚絆
・ドイツ兵と交換した帽子
・回想記録画
・俘虜用郵便葉書
・抑留中に着用していた防寒着
・引揚証明書
・旧海軍関係ソ連、北鮮、中京地区未帰還者名簿 ほか
5.展示資料の一部をご紹介

▲作詞家藤田まさと氏直筆の「岸壁の母」の歌詞
寄贈者:今村志津子 氏
【資料内容】
藤田まさと氏は歌謡曲「岸壁の母」の作詞者。今村家を新築した昭和52年(1977)12月末に新築を記念して寄贈者の伯父にあたる、藤田まさと氏にお願いして書いてもらったもの。昭和53年(1978)1月5日に東京に住んでいる藤田氏の家を訪問し、その場で書いてもらったという。

▲回想記録画
寄贈者:高田照夫 氏
【資料内容】
寄贈者の父が、同じシベリア抑留体験者の友人からもらった絵画。帰国後に抑留中の体験を描いたもので、裏に「この長閑そうに見える絵は牧野君と共にシベリア抑留の思出である「高田英夫」と記されていることから、父と友人の抑留中に共有した思い出の一場面と考えられる。

▲俘虜用郵便葉書
寄贈者:井上則孝 氏
【資料内容】
寄贈者の父から日本の家族へ送られた俘虜用郵便葉書。葉書には収容所での生活や、パンやおかゆとともにスープや漬物、数の子といったおかずも配給され、時には牛乳が出ることもあるなど収容所での食糧事情が詳しく書かれている。
※俘虜用郵便葉書とは抑留された人々と日本の家族がやり取りできる唯一の通信手段。

▲防寒服
寄贈者:小林恵子 氏
【資料内容】
寄贈者の父がシベリア抑留中、ウテンデ地区収容所建築作業時に着用していた防寒服。小林氏は昭和20年(1945)から23年(1948)まで抑留生活を送る。シベリアでは、ノミ、シラミが襟元などにたくさんついていたという。
舞鶴引揚記念館ホームページもご覧ください。
