●【動物編 昆虫類】Top  
 観察時期
6月中旬〜下旬
 形態・分布・生態的特徴等
●日本の国蝶(1957年指定)
●レッドデータ 環境省:準絶滅危惧(NT)、京都府:準絶滅危惧種
●形態:前翅長43〜68mm
●分布:北海道、本州、四国、九州
●特徴:人家近くの雑木林に多く生息。食草はニレ科のエノキで、成虫はクヌギ・コナラなどの樹液を好んで吸汁し、クリ・クサギなどの花の蜜も吸う。飛翔は敏速で、梢上高くを旋回し、枝先に翅を開いてとまる。越冬態は4幼虫で、落葉の裏で冬を越す。年1回発生。
 へぇ〜、そうなん!  〜なるほど豆知識〜
 近年、オオムラサキの生息数が減っています。昭和40年代頃までは舞鶴市でも局所的によく見られましたが、現在ではほとんど見かけられなくなりました。成虫のエサとなるクヌギ・コナラなどの樹液と、幼虫のエサとなるエノキ、越冬のための落葉も必要であることから、本種の保全対策としては、クヌギ、コナラ、エノキなどがある雑木林の保全と維持管理が必要です。この蝶は守備行動として、テリトリー内ではツバメを追尾し追い出します。筆者は、五老岳(ごろうだけ)でサクラの頂上付近に止まり、近寄ってくるツバメを追尾するのを観察したことがあります。

※文中の下線付き文字をクリックして詳しい情報をご覧ください。