●【植物編 木本】Top  
 観察時期
5〜6月頃(花期)
 形態・分布・生態的特徴等
●落葉高木
●分布:四国・九州などの暖地(関東以西の山中にも逸出する)
●葉:2回羽状複葉(うじょうふくよう)
●花:薄紫色の花を多数咲かせる
●果実:10〜12月頃にたくさんの球状の実が黄色く熟し、落葉後も実は枝についたまま残る
●公園や庭などにも植えられる。
 へぇ〜、そうなん!  〜なるほど豆知識〜
 センダンは古くは「アフチ」と呼ばれ、万葉集には山上憶良(やまのうえのおくら)が夫人の死を悼んで詠んだと言われる「妹が見し棟の花は散りぬべし、我が泣く涙いまだ干なくに」など、この木を詠んだ歌が4種あります。ところが中世になると、不浄の木とされ、さらし首をするのに使われました。和名は丸い実がたくさんつくことから、千玉・千団子からという説があります。五老岳(ごろうだけ)の頂上近く、三浜(みはま)地区の松原(まつばら)神社などで見られます。「栴壇(せんだん)は双葉よりかんばし」の栴壇はこの木ではなく香木の白檀(びゃくだん)のことです。

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