●【植物編 草本】Top  
 観察時期
8〜9月頃(花期)
 形態・分布・生態的特徴等
●多年草
●分布:全国各地の山野に生える
●葉:茎葉は卵状楕円形で鋸歯(きょし)あり
●花:釣鐘型で淡紫色の花を円錐花序に多数下向きに咲かせ、初秋の風にゆれる
●根は深く伸び、夏の終わり頃に掘り取り、天日で乾燥して薬用にする
●持続性の去痰作用があり、痰切り、せき止めに煎じて服用する。
 へぇ〜、そうなん!  〜なるほど豆知識〜
 和名の由来は、この花が釣鐘に似て、根は薬用人参に似ているので、この名になったようです。別名の「トトキ」は古い呼び名で「山でうまいのはオケラにトトキ、嫁にやるのもおしござる」と民謡にあり、当時山地の取っておきのご馳走で「トッテオキ」が「トトキ」になったと聞きます。春先の若芽は美味しく、今は誰もが賞味できる横綱格の山菜です。また、別の名で、ツリガネソウと呼び、ふと思い出した懐かしい歌があります。「釣鐘草のあの鐘はだれがつくのか小さな鐘…森の小人がそっと来て露をこぼして鳴らす鐘」この鐘の音をそーっと聞きたいですね。

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