●【植物編 草本】Top  
 観察時期
9月頃(花期)
 形態・分布・生態的特徴等
●多年草
●分布:全国各地の田の畔や道ばたなどに生える
●葉:開花後長さ30〜50cmの線形の細い葉を群生するが、翌春になると葉は枯れてしまい、秋が近づくまで地表には何も生えてこない。開花期には葉がなく、葉があるときは花がない。
●花:高さ30〜50cmの花茎が葉のない状態で地上に突出し、その先端に5〜7個前後の花を咲かせる
●中国から渡来した帰化植物
●秋の彼岸のころに咲くところから彼岸花という。
 へぇ〜、そうなん!  〜なるほど豆知識〜
 ヒガンバナは、古くから日本人の暮らしにかかわりの深い花で、子供の頃、首飾りや聴診器、提灯などにして遊びました。別名「曼珠沙華」(まんじゅしゃげ)は「法華経」に出てくる梵語で赤い花を意味すると言われています。「日本植物方言集」には「いちしばな」「いつしせん」ほかに「幽霊花」「死人花」など、多くの地方名が400以上あると言われています。この花は有毒植物なので、昔、野ネズミが田んぼの畦に穴をあけないよう植えられたそうです。また、鱗茎から取ったデンプンを飢饉の際、食用としたそうです。

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