●【動物編 昆虫類】Top  
 観察時期
5〜6月頃(第1化)
 形態・分布・生態的特徴等
●レッドデータ 環境省:絶滅危惧類(VU)、京都府:準絶滅危惧種
●形態:前翅長16〜22mm。近似種のキチョウに似るが、秋型は前翅端が強く尖ることや後翅裏面に黒条があることで容易に区別できる
●分布:本州、四国、九州
●特徴:成虫は草原や河川の堤防、田畑の周辺などの食草のカワラケツメイ(マメ科)の群落地に生息し、ゆるやかに飛んでキンセンカ・メドハギなどの花に蜜を吸いにくるほか、湿地へ吸水に集まる。年3〜5回発生。
 へぇ〜、そうなん!  〜なるほど豆知識〜
 ツマグロキチョウはカワラケツメイを食草とするため、草原の遷移が進行して環境が変わってしまったり、開発や河川改修、道路の拡張工事などで生息地が破壊されたりすると、消滅する可能性があるので注目しておきたい種です。由良川(ゆらがわ)河口にカワラケツメイが群生していますが、近年、成虫・幼虫ともに見られないのはどのような要因によるのか気になるところです。和名は漢字で「褄黒黄蝶」と書き、羽の端が黒色の蝶に由来します。

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