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用語解説

あ 安山岩
(あんざんがん)
火山岩の一種。 斜長石(しゃちょうせき)・輝石(きせき)・角閃石(かくせんせき)などの鉱物からなり、黒雲母(くろうんも)を含むこともある。
魚付林
(うおつきりん)
魚介類の生息、育成に好影響をもたらす森林。海岸部に存在する森林ばかりでなく、河川上流部の森林も広い意味で魚付林と言われている。
羽 脱
(うだつ)
樹木等で成長した幼虫が羽化し、成虫がその樹木等から自力で脱出すること。
羽 片
(うへん)
羽状複葉(うじょうふくよう:主脈の左右に小葉が羽状に並んでいる葉の形状)の葉で、軸についた小葉の一片。
越年草
(えつねんそう)
一年性植物のうち、秋に発芽して冬を越し、春に開花結実して枯死(こし)するもの。
追 星
(おいぼし)
魚類の生殖期に、雄の頭部やひれに現れる多くの白い円錐(えんすい)形の小突起。
か 塊 茎
(かいけい)
地中にある茎〔地下茎〕の一部がデンプンなどの養分を蓄え、塊状に肥大したもの。
花 冠
(かかん)
一つの花の花弁(かべん)〔花びら〕全体をまとめた呼び名。
過眼線
(かがんせん)
鳥の顔の、くちばしの基部から眼の前後を通る線状の模様。
核 果
(かくか)
液果(えきか)〔成熟後も水分を多くもっている果実〕の一種。外果皮(がいかひ)は薄く、多肉質で水分の多い中果皮(ちゅうかひ)と、厚く堅い内果皮(ないかひ)とをもつ果実。
角閃岩
(かくせんがん)
角閃石(かくせんせき)と斜長石(しゃちょうせき)から構成される結晶質の岩石。
萼 片
(がくへん)
萼(がく)〔花の最も外側の部分。多くは緑色であり、つぼみのときは内部を包み保護する。〕を形成する各々の裂片(れっぺん)。
花崗岩
(かこうがん)
深成岩のひとつ。流紋岩(りゅうもんがん)とほぼ同じ化学組成をもち、完晶質(かんしょうしつ)・等粒状(とうりゅうじょう)で石英(せきえい)・雲母(うんも)・長石(ちょうせき)などから成る。色は純白ないし淡灰色。磨くと光沢が出る。
風 切
(かざきり)
鳥類の翼の骨格に直接付着している堅い羽の集合。翼の後縁を形成し、飛翔に重要な働きをする。
花 序
(かじょ)
植物の花の付き方(配列)のこと。花軸の下位から上位へと順次開花する無限花序と、主軸の頂端から下位へと開花していく有限花序に大別される。
花 穂
(かすい)
穂のような形で咲く花のこと。
果 穂
(かすい)
穂のような形で小さな果実が多数集まったもの。
河跡湖
(かぜきこ)
蛇行する河川の流路が変わることで、もとの河川の一部が取り残されてできた湖。
花 柱
(かちゅう)
雌しべの一部で、柱頭(ちゅうとう)と子房(しぼう)との間の円柱状の部分。柱頭(ちゅうとう)についた花粉からこの中に花粉管が伸び、受精する。
滑層歯
(かっそうば)
滑層〔殻口内唇(かくこうないしん)や、種によっては螺塔(らとう)にも被覆(ひふく)するエナメル質のような物質〕が厚く発達し形成したもの。
花被片
(かひへん)
花被(かひ)〔萼(がく)と花びらの総称〕を構成する花葉の1枚1枚のこと。
冠 羽
(かんう)
鳥の頭にあって,周りより長く伸びた羽毛。
崖錘堆積物
(がんすいたいせきぶつ)
急傾斜の山麓(さんろく)に風化した岩石片が滑り落ちてできた半円錐(えんすい)状の地形の堆積物。
カンラン岩
(かんらんがん)
火成岩〔深成岩〕の一種で、超塩基性岩に分類される。主にカンラン石で構成され、一般に輝石(きせき)を伴う。
キール カメの背甲(はいこう)等に見られる筋状の隆起。
聞きなし
(ききなし)
鳥のさえずり・鳴き声を、それに似た言葉に置き換えて聞くこと。
偽球茎
(ぎきゅうけい)
ラン科の植物に見られる、茎が肥大してできる球茎状(きゅうけいじょう)の水分や栄養の貯蔵組織。
気 根
(きこん)
植物の根の形態のひとつ。地上部から空気中に露出した根のこと。空中の湿気を吸収したり、保水や支柱の役割をする等、役割は植物により異なる。

(きょ)
萼(がく)や花弁(かべん)の基部にある袋状の突起。中に細長い蜜腺(みつせん)がある。
京都府歴史的
自然環境保全地域
(きょうとふれきしてき
しぜんかんきょうほぜん
ちいき)
「京都府環境を守り育てる条例」に基づいて指定された保全地域。自然環境が歴史的遺産と一体になって、優れた歴史的風土を形成している地域。
棘 条
(きょくじょう)
魚のひれの、硬いすじ。
鋸 歯
(きょし)
植物の葉や花弁の縁にある、ノコギリの歯のようなぎざぎざの切り込み。
華 鬘
(けまん)
仏堂内陣(ぶつどうないじん)の欄間(らんま)などにかける荘厳具(しょうごんぐ)。金・銅・革などを材料に,花鳥・天女などを透かし彫りにする。
後 食
(こうしょく)
成虫になってからの食事のこと。
婚姻色
(こんいんしょく)
魚類・両生類・は虫類などで、繁殖期に全身や腹面の体色が著しく変化すること。
根出葉
(こんしゅつよう)
地表にきわめて近い部分から密集して出る葉。越年草・多年草にみられ、冬にロゼットとなるものが多い。
さ 臍 孔
(さいこう)
巻貝が巻きながら成長していくとき、巻きの中心下側に生じる空所。
西国二十九番札所
(さいごくにじゅうくばん
ふだしょ)
近畿2府4県と岐阜県にある三十三箇所の観音霊場(かんのんれいじょう)を西国三十三所と呼び、松尾寺(まつのおでら)はその二十九番札所。
蒴 果
(さくか)
裂果(れっか)〔熟すと果皮の一部が裂けて開き、中の種子を放出する果実〕の一種。二枚以上の心皮(しんぴ)からなる子房で、成熟すると果皮が乾燥し、縦に開裂して種子を出す。
砂 州
(さす)
岬や湾の出口などの海岸の突出部から、細長く突き出るように延(の)びる、砂や小石が堆積してできた地形を砂嘴(さし)といい、砂嘴(さし)がさらにのびて湾の対岸や陸地に接するようになった地形を砂州(さす)という。
三倍体
(さんばいたい)
基本数の3倍の染色体数をもつ生物体。減数分裂ができにくいため、実を結ばないことが多い。
示準化石
(しじゅんかせき)
地層の地質年代を決定する指標となる化石。特定の年代に生存し、地理的分布の広かった生物の化石を指す。
耳 腺
(じせん)
目の後ろから鼓膜の後ろにある細長い隆起。
自然堤防
(しぜんていぼう)
川の両側に自然にできた堤防状の高まり。河水中の土砂が堆積してできる。
蛇紋岩
(じゃもんがん)
暗緑色〜黄緑色で、ヘビの皮のような模様をした岩石。
縦 肋
(じゅうろく)
巻貝で殻頂(かくちょう)を上にして立てたとき、縦方向に走る規則的な隆起。
珠 芽
(しゅが)
腋芽(えきが)〔葉の付け根にできる芽〕が養分を蓄えて球状となったもの。落下して地上で発芽し、無性的に新しい個体となる。
繻 子
(しゅす)
繻子(しゅす)織り〔縦糸と横糸とが交差する点が連続することなく、縦糸または横糸だけが表に現れるような織り方〕にした織物。
子 葉
(しよう)
種子が発芽すると最初に出る葉。
小月面
(しょうげつめん)
二枚貝で、左右の殻を合わせたときに殻頂(かくちょう)の前に見られるくぼみ。
照葉樹林
(しょうようじゅりん)
冬でも落葉しない広葉樹で、葉の表面のクチクラ層〔角質の層〕が発達し光沢の強い深緑色の葉を持つ、樹木に覆われた森林。
初列雨覆
(しょれつあまおおい)
鳥の翼の、 風切(かざき)り羽の根元を覆っている羽毛を雨覆(あまおおい)と呼び、そのうち、初列雨覆(しょれつあまおおい)は初列風切(しょれつかざきり)を覆うもの。
シルト 砂と粘土との中間の大きさをもつ砕屑物(さいせきぶつ)〔岩石が壊れてできた破片や粒子〕。
軸 歯
(じくし)
軸唇(じくしん)〔殻口(かくこう)の縁のうち、内唇(ないしん)からその下に続く軸にあたる部分〕にある歯。
唇 縁
(しんえん)
唇部分のふち〔殻の口のふち〕。
唇滑層
(しんかっそう)
唇部分の滑層〔エナメル質のようなすべすべした層〕。
スイ―ピング 昆虫を採集するのに、捕虫網(ほちゅうあみ)を横や縦にはらうように使う方法。
水琴窟
(すいきんくつ)
水音を楽しむために、庭園に仕掛けられた装置。 手水鉢(ちょうずばち)の排水口の下に水瓶(みずがめ)などを伏せて埋め、その中にたまった水に、手水(ちょうず)からの水の滴が落ちて、弦を弾くような音が聞こえるようにする。
全 縁
(ぜんえん)
植物の葉のふちが、滑らかで切れ込みや凹凸のないこと。
前翅長
(ぜんしちょう)
蝶の前翅(ぜんし)の付け根から先端までの長さ。
占有行動
(せんゆうこうどう)
一定の空間を自分の縄張りとすること。一定の空間を見渡せるところにとまり、そこに入ってくる他の個体を追飛する。
せん緑岩
(せんりょくがん)
深成岩の一種。安山岩とほぼ同じ化学組成を持ち、完晶質(かんしょうしつ)で中粒または粗粒(そりゅう)で、主に斜長石(しゃちょうせき)・角閃石(かくせんせき)から成る。
痩 果
(そうか)
植物の果実の一種。小形で果皮は硬く、熟しても裂開(れっかい)しない。一種子を持つ。
草原性
(そうげんせい)
草地を生息地とする性質。
総 状
(そうじょう)
ふさのような形。
装飾花
(そうしょくか)
雄しべ、雌しべが退化し、花びらや萼(がく)が発達した花。
曹長岩
(そうちょうがん)
ほとんど全部が曹長石(そうちょうせき)からなる、優白質の曹長石閃長岩(そうちょうせきせんちょうがん)または斑岩。
総苞・総苞片
(そうほう・そうほうへん)
花序(かじょ)の基部に多数の包(ほう)が密集したものを総苞(そうほう)と言い、その一つひとつを総苞片(そうほうへん)と呼ぶ。
束 生
(そくせい)
植物の葉・花・茎などが集まり、束のようになっているつき方のこと。
疎 林
(そりん)
木がまばらに生えている林。
た 托 葉
(たくよう)
葉柄(ようへい)の基部付近に生じる葉身(ようしん)とは別の葉状片(ようじょうへん)。双子葉(そうしよう)植物に多く見られる。
多年草
(たねんそう)
2年以上にわたって生存する植物。多年生植物とも言う。樹木はこれに属する。
多毛類
(たもうるい)
多毛綱の環形(かんけい)動物の総称。体は多くの体節に分かれ,各体節にいぼ足があり、剛毛が生える。
中生代
(ちゅうせいだい)
地質時代の区分のうち,古生代と新生代との間の時代。今から約2億5000万年前から約6600万年前までの間。古い方から三畳紀・ジュラ紀・白亜紀に三分される。
超塩基性岩
(ちょうえんきせいがん)
塩基性岩のうち、二酸化ケイ素の含有量が重量で45%以下の火成岩の総称。
潮間帯
(ちょうかんたい)
満潮時は海水に浸され、干潮時は空気にさらされる海岸。
頂 生
(ちょうせい)
茎や枝の先端に花などをつけること。
蝶 道
(ちょうどう)
アゲハチョウなどが持つ、飛翔の際のある決まった道筋。
土蜘蛛
(つちぐも)
大和朝廷に服従しなかった辺境の民などの別称。
底 唇
(ていしん)
外唇(がいしん)の底面側。
天蚕糸
(てんさいし)
ヤママユの繭(まゆ)からとった糸。緑色を帯び光沢があり、強度・伸度ともに大きい。
倒披針形
(とうひしんけい)
披針形(ひしんけい)〔先のとがった、平たくて細長い形〕を逆さにした形。
常盤木
(ときわぎ)
常緑広葉樹林のこと。落葉する時期のない広葉樹からなる森林。
ドラミング 動物が鳴き声以外の方法で音をたてる動作。鳥が威嚇(いかく)や求愛のために、翼や尾羽などで音を出す行動。
な 鳴 袋
(なきぶくろ)
鳴嚢(めいのう)のこと。カエルなどの喉または頬(ほお)にある鳴き声を発するための空気袋。
軟 条
(なんじょう)
魚のひれにある軟らかいすじ。節や枝分かれのあることが多い。
肉穂花序
(にくすいかじょ)
太い肉質の中軸の周囲に無柄(むへい)の小花が密生しているもの。
は 背側線
(はいそくせん)
目の後ろに延びる隆起した長い線。
背中線
(はいちゅうせん)
背中の中央部を前後に走る線模様。
半低木
(はんていぼく)
地下や根際で数本の幹に分かれ、主幹が不明瞭で、茎の下半分〜根際のみが木化しているもの。草本と木本の中間的な性質をもつ。
斑れい岩
(はんれいがん)
深成岩のひとつ。玄武岩とほぼ同じ組成をもつ。主に輝石(きせき)と斜長岩(しゃちょうがん)とからなり、カンラン石・角閃岩(かくせんがん)・石英(せきえい)のいずれかを含む。
ビーティング 木の枝や草、花などをたたき、その下のネットに昆虫を落として採集する方法。
披針形
(ひしんけい)
先のとがった平たく細長い形。
ビロード状
(びろーどじょう)
綿・絹・毛などで織り、表面に毛羽や輪奈(わな)を出した、滑らかで光沢のある織物のような状態。
風媒花
(ふうばいか)
風の媒介によって受粉する花。一般に、花の形や色は単純で、花粉は多量で軽い。
複 葉
(ふくよう)
葉身(ようしん)が二枚以上の小葉よりなる葉の総称。小葉3枚からなる3出複葉、葉柄(ようへい)の先に小葉が放射状につく掌状複葉(しょうじょうふくよう)、中軸の左右に小葉の並ぶ羽状複葉(うじょうふくよう)などがある。
仏炎苞
(ぶつえんほう)
肉穂花序(にくすいかじょ)を包む大形の苞葉(ほうよう)。サトイモ科植物に見られる。

(ふん)
動物の口の付近から、先へ突き出していたり伸縮できたりする部分の総称。
閉鎖花
(へいさか)
花が開かないまま自家受精を行い結実する花。
変 異
(へんい)
同種の生物個体間に形態的・生理的差異が現れること。

(ほう)
芽や蕾(つぼみ)を包み、保護する小形の葉。包葉。
放射助
(ほうしゃろく)
二枚貝で、殻頂(かくちょう)から縁に向かう線状の隆起。
紡錘形
(ぼうすいけい)
円柱状で真ん中が太く、両端がしだいに細くなる形。
母 岩
(ぼがん)
ある貫入岩床(かんにゅうがんしょう)〔マグマが地表に噴出しないで,地下で固結したもの〕や鉱床(こうしょう)などを取り囲んでいる周囲の岩石。
保健保安林
(ほけんほあんりん)
保安林の一種。森林レクリエーションの活動の場として生活にゆとりを提供したり、空気の浄化や騒音の緩和といった生活環境を守る役割などを持つ。
ま 鳴 嚢
(めいのう)
カエルなどの喉または頬(ほお)にある、鳴き声を発するための空気袋。
木本性
(もくほんせい)
樹木としての性質。
や
(やく)
雄しべの一部で、花粉をつくる器官。
有舌尖頭器
(ゆうぜつせんとうき)
基部側に突起を持つ槍先形(やりさきがた)の石器。
葉 腋
(ようえき)
植物の葉が茎に付着する部分で、芽ができるところ。
ら 螺 管
(らかん)
巻貝の殻は、基本的に一本の管が螺旋状(らせんじょう)に巻いた形状をしており、その管のこと。
螺 条
(らじょう)
螺肋(らろく)の隆起が微弱なもの。
螺状縦脈
(らじょうじゅうみゃく)
縦方向に螺旋状(らせんじょう)に走る規則的な隆起線。
螺状彫刻
(らじょうちょうこく)
貝殻の螺旋(らせん)に平行な凹凸構造。
螺 層
(らそう)
巻貝の巻きの一巻き一巻き。層と略すこともある。
リアス式海岸
(しきかいがん)
浸食で多くの谷の刻まれた山地が、地盤の沈降または海面の上昇によって沈水し、複雑に入り組んだ海岸線をなすもの。
隆起縁
(りゅうきえん)
体の断面を見たとき、 尖(とが)っている部分の様子。
隆 条
(りゅうじょう)
カメの背甲(はいこう)等に見られる筋状の隆起。
両性花
(りょうせいか)
一つの花に雄しべと雌しべをもつ花。
鱗 茎
(りんけい)
地下茎の一種。短い茎の周囲に生じた多数の葉が養分を貯えて多肉となり、球形・卵形になったもの。
鱗 片
(りんぺん)
うろこ状の細片のこと。
齢幼虫
(れいようちゅう)
幼虫の成長段階を脱皮回数で表したもので、 孵化(ふか)直後の幼虫を一齢幼虫、1回目の脱皮後の幼虫を二齢幼虫、二回目の脱皮後の幼虫を三齢幼虫という。
裂 片
(れっぺん)
分裂葉(ぶんれつよう)の切れ込みが入った部分のこと。花びらの場合なども裂片(れっぺん)という。
ロゼット 葉が地面の表面に接して、短い茎に放射状についている状態。
わ 輪中堤
(わじゅうてい)
ある特定の区域を洪水から守るために、その周囲を囲むようにつくられた堤防。
花・貝の各部名称