

海岸には、田畑の周りや山地では見られない草木が生息しています。海浜植物と言われ、他の植物とは異なった性質を持っています。
各地の海岸で海浜植物を見ることができますが、狭い範囲で10種以上の海浜植物が見られる所は数少ないそうです。舞鶴では、三浜や神崎の海岸で20種を超える多くの海浜植物を見ることができます。
植物の生息の観点から浜辺をみると、次のような特徴があります。
■一日の温度差がはげしい(昼は田畑より暑くなり、夜はぐっと冷え込む)
■太陽の光線がたいへん強く、砂地では水分を長く保てず、乾きがはやい
■海からの風(潮風)が強く、波をかぶることもある
夏の日差しを遮るものがなく地中の水分も少ない浜辺は、植物にとっては厳しい環境です。砂の表面は60℃近くにもなっており、10cmぐらいの高さの空気は40℃前後になります。大人の顔の高さでは30℃ぐらいまで下がりますが、海岸では大人より子どもの方が暑さを感じていることでしょう。砂の上を這っている植物は、大変な暑さの中で生息していることになります。
地中の水分はどうでしょうか。強い日差しを受けて砂の表面は乾きますが、何日も日照りが続いても10cm以上乾くことはありません。さらに、10cmより深い所では、1m近くまでほぼ一定(5%ほど)の水分が保たれています。
このような厳しい環境で育つ海浜植物は、次のような道端の草木とは異なる特別な性質を備えています。
■地下茎が発達している
地下茎を横へ長く伸ばすものや、
根を地中に深く伸ばすものがある
■草丈が低い植物が多い
茎やつるを地上に出すが、
横へ長く伸ばすものがある
■葉が厚くて、水分の蒸散を防ぐ仕組みを持っている
■曲がっても折れないものがある
■海水がかかっても枯れない植物がある
本サイトのモデルコースも参考に、ぜひ海浜を散策してみてください。