水道の文化財
海軍に歴史とともに歩んできた水道施設
~「近代化遺産」 与保呂水源地水道施設(国指定重要文化財)~
舞鶴の水道の歴史は、旧海軍が舞鶴鎮守府の設置に伴って水道施設を建設し、明治34年に給水したことに始まります。以来市民の生活用水として、当時築造された堰堤(ダム)を、現在も現役施設としてずっと大事に使って、きれいな水を市民に送りつづけています。これら旧海軍から引き継いだ桂貯水池堰堤などの施設は「明治30年代の旧海軍による最古の本格的水道施設として水道技術史上価値が高い」ことが評価され、平成15年12月国から建造物の重要文化財として指定を受けました。
桂貯水池(国重要文化財)
旧海軍が舞鶴市に鎮守府を開設するために築造し、明治34年11月の開設と同時に竣工した貯水池です。静かな深い緑に包まれた景観を持ち、昭和60年5月に近代水道百選の一つに選ばれました。平成15年12月に国の重要文化財に指定されました。
- 所在地:舞鶴市大字与保呂小字桂1751
- 堰堤:石張コンクリート
- 高さ:12.4m
- 天端幅:2.2m
- 堰堤延長:43.6m
- 容量:2,900m3
- 集水面積:2,178,000m2
岸谷貯水池
明治38年6月、旧海軍が日露戦争によって給水量が増大するのに伴い築造し、その後大正10年6月、軍港拡張の機運が高まり、水源池を増強するために改造しました。
- 所在地:舞鶴市字与保呂小字岸谷1747
- 堰堤:土堰堤
- 高さ:30m
- 天端幅:7.6m
- 堰堤延長:148m
- 容量:184,000m3
- 集水面積:1,617,000m2
与保呂水源地のご案内
場所:舞鶴市字与保呂地内(東舞鶴駅から約6km)
問い合せ先:舞鶴市上福井浄水場 0773-75-1349