令和6年1月4日　仕事始めにかかる市長年頭あいさつ

皆さん、新年おめでとうございます。

職員の皆様には、ご家族お揃いで令和6年の新春を健やかにお迎えのこととお喜びを申し上げます。しかしながら、一方、元日早々に能登半島で大規模な地震が発生いたしました。お亡くなりになられました方々に、お悔やみを申し上げますとともに、被災された全ての皆様に心からお見舞いを申し上げる次第でございます。

本市においても、1983年の中部地震以来、約40年ぶりに津波が発生をいたしました。消防職員、そして危機管理職員を中心に迅速な対応に当たってくれ、幸いにも人的および物的な被害は現在のところ確認されておりません。また、本日早朝に緊急消防援助隊を、石川県の珠洲市へ派遣をいたしまして、見送ってまいりました。

本市も昨年8月に台風7号で甚大な被害を受けたところでございます。

その際にも全国各地から義援金やボランティアの人たちに助けていただきました。

困ったときはお互い様、世のため人のために働く、そんな舞鶴市でこれからもありたいと思います。

さて、早いもので私が市長に就任をしてから約1年が経過しようとしています。

1年前を思い起こしますと、地域産業に元気がなくなってきている、地域医療が衰退をしている、高齢化率が上がり子どもの数は減っている、このままでは、地域に期待が持てない、そして活力を見出せない。

そうした多くの市民の皆様が変化を望む年でございました。

一方で、職員の皆様にとりましては、12年間続いた体制からのチェンジということで、期待もあった反面、大きな動揺や不安を感じられた1年であったのではないかと感じております。

そうした中、昨年は総合計画の後期実行計画の策定、市制施行80周年の記念事業、そしてこの80周年の記念事業に冠をつけた各種事業の開催、地域医療のあり方、福祉の重層的支援体制の構築、消防団の一団制への移行、図書館の再編、フェスや艦これといった新たな賑わいの創出、対話集会や広報力の強化、デジタル化の推進など、様々な施策を推し進めることができましたのも、全ての職員の皆様のチカラがあってこそであります。

また、先ほども冒頭に申し上げましたが、8月の台風災害からの早期復旧に向けて皆様が精力的に取り組んでいただくなど、多くの難局に直面したにもかかわらず、1人ひとりが自分の役割を果たし、協力し合いながら難局を乗り越えることができました。

本当にこの1年間よく頑張っていただきました全ての職員の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございます。

さて、こうした中、令和6年を迎えます。

申し上げるまでもなく、本市は先ほど申し上げた市民の皆様の変化を望む声に加えて、昨今の物価高騰や人材不足、デジタル化への対応など、様々な課題に直面しているところでございます。

その課題を解決するには誰の力が必要か。職員の皆様をはじめ、市民の皆様1人ひとりのチカラが必要で、その思いと意欲、そして、舞鶴への誇りがまちづくりの原動力であります。

私は広報まいづるの1月号で、「希望がもてる活力あるまち」とはどんなまちなのか、市民の皆様に問いかけをいたしました。

職員の皆様もそれぞれ活力あるまちを思い描きながら、日々職務に取り組んでおられることと思いますが、活力あるまちを実現するためには、市民の皆様一人ひとりがその力と可能性を発揮していけるような環境をしっかりと作り、一人ひとりの思いをともに育んでいくことが重要であります。

「未来に希望がもてる活力あるまち・舞鶴」の実現に向け次世代への積極的な投資、安全で安心できる社会の実現、魅力的なまちづくりの構築、この3つの視点で数々の種をまいてきた令和5年でありました。

来る辰年の辰は、「振るう」という文字に由来をしています。手偏に辰と書いて「振るう」でございますけれども、これは自然万物が振動し、草木が芽を出して変化をする時と言われております。

昨年まいた種をしっかりと花咲かせ、実を結ぶ1年といたしましょう。

そして、何事も恐れず果敢に挑戦し、自らの持てる力を100%発揮していただき、ともに未来に希望がもてる活力あるまち・舞鶴を実現する年といたしましょう。

新しい1年が皆様にとって、そして舞鶴市にとって新たな希望と活力、そして辰年らしく、昇り竜のごとく飛躍の1年となるよう祈念し、年頭の訓示といたします。