あしあと
リチウムイオン電池は、大容量の電力を蓄え、繰り返し充電して使える便利な電池です。スマートフォンやゲーム機器、電子タバコ、掃除機など、私たちの身の回りの多くの製品に使われています。
(いろいろな充電式の小型家電製品や小型バッテリー使用製品の例)出典:(公財)日本容器包装リサイクル協会
(このマークのある製品はリチウム電池が使われています)
近年、リチウムイオン電池を含む製品が「埋立ごみ」に混入し、パッカー車での運搬中やリサイクルプラザでの処理工程中に発煙や発火トラブルが増加しています。
その理由は、これらの製品を誤って「埋立ごみ」として出してしまうと、多くの不燃ごみの中からリチウムイオン電池を内蔵した小型家電を集積所やリサイクルプラザで取り除く事が非常に困難になり、その結果、パッカー車やリサイクル工場での事故に繋がっています。
■リチウムイオン電池が原因と思われる発煙・発火事故の件数(舞鶴市リサイクル事務所内)
【令和6年度】54件
【令和7年度】29件(8月末現在)
(消防署員によるパッカー車の消火作業:舞鶴市内)
(パッカー車に誤って積み込まれ発火の原因となったスマートフォン)
リチウムイオン電池は、高温や本体への衝撃・圧力により発火する恐れがあり、また、内部に燃えやすい溶媒を含むため、発火リスクが特に高いとされています。
舞鶴市では、地域の集積所に排出された「埋立ごみ」は、パッカー車でリサイクルプラザまで運んでいます。その際、「埋立ごみ」に誤ってリチウムイオン電池が混入すると、パッカー車内で潰され発火することがあります。
また、リサイクルプラザでは、粗破砕機の刃によって、リチウムイオン電池が押し潰され、発煙や発火する事故が起きています。その際、発火したリチウムイオン電池が周囲のプラスチックに引火し、火災が拡大する恐れがあります。一度火が広がると、プラスチックの燃焼により消火が難しく、大変危険です。他市では、リチウムイオン電池の発火が原因でリサイクル工場の建屋や設備が焼失した事例も報告されています。
(リチウムイオン電池が押しつぶされ、ショート・発火するイメージ)出典:(公財)日本容器包装リサイクル協会
(リチウムイオン電池の発火が原因で、リサイクル工場の建屋・設備が焼けてしまった事例)出典:(公財)日本容器包装リサイクル協会
舞鶴市では、リチウムイオン電池や電池が本体から取り外せない小型家電は、「有害ごみ」として分別し、排出をお願いしています。地域の集積所では、「有害ごみ」の専用コンテナへ、リサイクルプラザに直接搬入される場合は、スタッフの指示に従い「小型家電」の専用コンテナに排出ください。
「有害ごみ」のコンテナ:集積所
「小型家電」の専用コンテナ:リサイクルプラザ
環境省では、近年発生しているリチウムイオン電池使用製品による使用時・廃棄時の火災防止を防ぐため、
令和7年9月から12月を「リチウムイオン電池による火災防止強化キャンペーン」、同年11月を「リチウムイオン電池による火災防止月間」とし、リチウムイオン電池による火災防止に関する周知・啓発を強化しています。
下記のアドレスから環境省のホームページをご覧いただけます。
https://lithium.env.go.jp/recycle/waste/lithium_1/index.html(別ウインドウで開く)>
舞鶴市役所市民環境部環境施設課
電話: 0773-63-1614(清掃事務所)、0773-64-7222(リサイクル事務所)
電話番号のかけ間違いにご注意ください!