ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

舞鶴市ホームへ

  • サイトマップ
  • お問い合わせ
  • 文字サイズ

  • 背景色

スマートフォン表示用の情報をスキップ

あしあと

    まいづる元気人 井上愛里沙さん インタビュー全文

    • [2022年12月1日]
    • ID:10521

    ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

    広報まいづる2022年12月号の「まいづる元気人」では掲載しきれなかった、井上愛里沙さんのインタビュー全文を掲載しています。

    取材は2022年10月19日に行いました。

    舞鶴から羽ばたく 世界の火の鳥

    バレーボール女子日本代表 井上 愛里沙さん

    インタビューを行った井上愛里沙さん

    <プロフィール>

    1995年舞鶴市生まれ。余内バレーボールクラブ、就実中、西舞鶴高、筑波大、久光スプリングス(以下久光)を経て今季からフランスリーグ「サン=ラファエル」所属。令和3年度皇后杯全日本バレーボール選手権大会優勝(久光)、MVP受賞。2021-22V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN優勝(久光)、最高殊勲選手賞、ベスト6、日本記録賞得点王受賞。2022年度は女子日本代表「火の鳥NIPPON」のメンバーとしてネーションズリーグ、世界選手権に出場し、ゲームキャプテンも務め、多彩な攻めで大会ベスト8に貢献。

    インタビュー全文

    ― まずは、お疲れ様でした。1次リーグのブラジル戦は舞鶴でもパブリックビューイングをしていたところがあったと聞きました。

    井上)私は全然知らなくて、終わった後に連絡がきてて。「何してんの?みたいな」。結構人が来てくださったみたいですね。

    ― たいへん盛り上がっていたようですね。さて、早速ですが改めてバレーボールを始めたきっかけをお聞きできれば。

    井上)小学生の頃、他の人より頭1個分くらい背が高くて、運動会の時だったかな、その時の監督さんが気に掛けてくださったみたいで。たまたま近所のお姉ちゃんがバレーやってて、誘われて1回行ってみて入ったって感じです。

    ― それでずっと続けてきたと。コートネームが「皆の憧れの選手になるように自分を磨いてほしい」ということから中学時代に「ショウマ(憧磨)」になったお聞きしましたが、今も呼ばれているんですか。

    井上)はい。それは最初に代表に呼ばれた時に「アリサさん」ていう人が2、3人いたので変えてと言われて。選手もスタッフも入れ替わりがある世界なんですけど、ずっとやっている人は「ショウマ」って呼んでいるからその流れで「ショウマ」て呼ばれたり、今は「アリサ」って言っている人もいます。

    ― ちなみに真鍋監督は。

    井上)「アリサ」って呼ばれますね。どっちがいいって聞かれて「アリサでお願いします」と。「ショウマ」って長いし、由来とかはすごくいいんですけど、なんか自分の中では名前の方がいいなって。

    ― そうなんですね。それでは本題に入ります。今回世界選手権に出場された率直なお気持ちを。

    井上)代表自体はだいたい毎年登録してもらっていて、私自身、2020年の東京オリンピックに出るっていう目標を持って、大学や所属していた久光といったチームを選択していました。オリンピックの2020年の年は自分的にもすごく意欲が高くて、努力もしていたしそれなりに手応えもあったんですけど、その年にちょうどけがをして。コロナの関係などもあって、オリンピックは2021年に延期になり、代表登録はされているけど参加メンバーに入れないと言われた時に、私自身やり切ったというか、ここでバレー人生が終わっても悔いはないなっていと思っていたんですね。
    ただ、久光は過去に優勝もしているチームだったのにその年に8位。もう一回このチームを立て直して優勝して自分は引退しようと決めて昨シーズン臨んでいました。12月に行われた天皇杯・皇后杯で優勝して、その時も優勝したからもうちょっとバレーやりたいのかと、そう思うのかなって思ったんですけど、あまりそんなことはなくて、リーグ戦が本番というか、一番私たちが目指しているところがリーグ戦優勝だったんですね。そんな中、4月にリーグ戦の決勝ラウンドがあるんですけど、その前に「代表に呼ばれています」と、真鍋監督から「代表に来てほしい」と言われて。私自身その時も引退すると考えていたので、呼ばれた時は「えー」みたいな。すぐに「行きます」とは言えず「ちょっと考えさせてください」とお伝えして1週間ぐらい自分でも考えたし、親とも相談しました。こうした中でも自分の中ではあまり決断ができずに、監督と直接電話でお話をさせてもらって、私自身すごく「ああ、どうしよう」みたいなネガティブに、辞めたいけどどうしようかなと考えていたら、真鍋監督は「こんなチャンスはなかなかないからトライできる年齢でしっかりもう1回やってみてもいいんじゃないか」と言ってくださって。すごく自分自身、そんなに背負わなくていいんだと考えれて、そこからちょっと考えて、私自身、バレー人生の中で、海外でプレーしたいという思いがずっとあって、大学の時から言ってたんですけど、それもできていなかったし、代表の活動の中で結果も残せていないことに、後悔する時が来るかもしれないな、と考えて、じゃあもう1回トライしてみようかなと考えて、監督に「行きます」とお伝えして今があります。

    ― 出場に至るまで色々あったんですね。

    井上)そうですね。辞めると決めて、あと1年だから頑張るかっていう風に自分の中で言い聞かせて頑張っていた部分があったので、本当に今年の1月から今までって、結構自分の中でも人生的にもすごく大きく変わったいうか。違う選択をしていたらまたどうなっていたか分かんないですけど、激動の1年という感じですね。

    ― 終わるつもりだったのが、リーグ優勝、最高殊勲選手賞を取って、ネーションズリーグ、世界選手権。ネーションズリーグで一気にブレイクしたと感じましたがその時はどうでしたか。

    井上)まずリーグ戦優勝したんですけど、リーグ戦の最後の決勝戦がコロナの影響で行われていなくて、私も罹ったんですけが、それからすぐ代表活動になって、ネーションズリーグまでに私自身あまりコンディションが上がっていなかったんです。国内では優勝してるけど、じゃあ海外相手に自分がどれだけできるのかっていうのは分からないところが多くて。なのでネーションズリーグが始まるまでは自分がどれぐらい通用するのか自信もなかったし、どうやって自分を表現するかを模索しながらやっていました。ネーションズリーグの2戦目ぐらいに途中から出場して、そこからずっとほぼコートに立たせてもらっているんですけど、去年のオリンピックを見ていて、日本の大黒柱の古賀紗理那選手がけがした後の日本の戦い方が、チーム的に誰かに頼ってる感じに見えたので、今年は誰が出ても勝てるチームにしないとと思っていました。だから、途中から出るにしても何にしても誰が出ても勝つチームっていうのを目指した時に、自分の強みの出し方が感覚的につかめたものがあったかなって思います。

    ― 世界選手権でそういった形の片りんが見えたように感じました。改めて戦いを終えてどうですか。

    井上)そうですね、本当に世界選手権は長くて、それより前にフランスでプレ大会という大会もあったんですが、もう2日に1回試合ぐらいでとにかくコンディションを作るのが難しかったです。大会中色んなことがあってけがした人もいますし、色んなことがあった中で、そういうピンチをチャンスに変え、試合を追うごとにチームとして強くなっていったのかなと思います。最後ああいう形でブラジルに負けたというところは、自分の勝負どころの決め方など反省点はもちろんありますが、チームとしてブラジルにあそこまで戦えたというのはすごく収穫もあったのかなと思うので、ここをスタートラインにして来年、パリオリンピックに出場する予選があるので、そこに向けてまた次フランスリーグで頑張っていきたいなと思います。

    ― ワールドカップの日本開催も決定しました。その先のオリンピックに向けての意気込み、今後の展望を教えてください。

    井上)どこまで目指すかというのは、今の段階ではあまり決めないでおこうと思っています。本当に悔いなく出し切るというのが一番だと思うので、今回の世界選手権に関しては今の自分の持っているものは全て出し切れたかなと思うので、今後自分をレベルアップさせていければいいなと思いますし、それが結果に繋がるようにしていけたらいいかなと。まず、今週から(取材は10月19日に行いました)フランスに行くので、そこでまた自分自身、プレーもそうですし、人としても成長していけるように頑張りたいと思います。

    ― 海外でプレーしたい思いがあったのはお聞きしましたが、フランスを選ばれたのはなぜですか。

    井上)海外に行きたいという話をチームにした時に、フランスのチームからお誘いがあったというのが1つです。加えて、色んな国のバレーボールのシステムがあり、日本とかは外国人選手は登録枠の制限があって、イタリアとかも強いんですがそういう制限があるのでなかなか厳しい中、フランスに関してはそれがなく、比較的入りやすいというのがありました。フランスに行くというのが決まったのも、ネーションズリーグが始まる直前だったんですが、海外のチームって世界で活躍している選手とかを中心に取ってくるので、日本で(久光として)優勝はしてますけど、海外相手にどのぐらいできるのかっていうのは、その時は分からない中で、フランスのチームが一番に手を挙げてくれて。わりと海外のチームは大型でパワーヒッターが多く、トスも高いというのがあるんですけど、そのチームは日本みたいな早いバレーをすると聞いたので、自分のプレースタイル的にも合っているのかなと考えてそこのチームを選びました。

    ― フランスへ行くにあたり、バレー以外で楽しみにしていることは。

    井上)やっぱり文化が違うので、例えば日本だったら今こうやってマスク付けてますけど、海外だったらノーマスクですし、そういった文化の違いとか、新しい人とどうやって係わっていくのかとか、色んな人の価値観を感じたいなと思います。あとは南国のリゾート地ですごく良い所みたいなので、そういう観光地でちょっとリフレッシュとか、また違った楽しみ方があるのかなと、そこは楽しみですね。

    ― 世界がまた一つ広がりそうですね。

    井上)そうですね。あとはやっぱ言語が。

    ― 喋れるんですか。

    井上)いや・・・ねっ(笑)バレー用語とかは英語ですけど、普段の生活はフランス語になったりするので、まあしゃべれるかどうかというところでストレスがあまりないといいですけど。

    ― 最後に舞鶴の人に向けてメッセージを。

    井上)自分のバレー人生の中で大切なことは結果ではなく、過程だということを学んできました。そのために大事なことは自分で「選択」するということです。私にはありがたいことに自分で「選択」させてもらえる環境が常にありました。周りの人がこういうからやる、では、壁にぶち当たった時、やらされている感覚になりますが、自分で考えて決めたことなら、壁にぶち当たったとしても我慢ができるし、後悔のない人生を歩むことができると思います。だから周りに何を言われても、本当に自分がやりたいこと、ワクワクすることに失敗を恐れずチャレンジしてみてください。人生は選択の連続です。もし自分で選択した道が失敗したとしても、軌道修正してより良い方向にいけばそれは失敗ではなくなります。新しいことを始めるのに年齢は関係ないし、自分の幅を広げることができると思います。そうしてその過程を楽しむことができると皆さんの人生もよりすてきなものになると思います。
      最後になりましたが、日頃からたくさんの応援ありがとうございます。舞鶴でたくさんの人と出会い、育てていただいたからこそ今があります。皆さんの応援が私の頑張る源となっています。私も少しでも皆さんの明日への活力となるようこれからも成長していきたいと思います。今後も引き続き応援よろしくお願いします。


    ページの先頭へ戻る

    〒625-8555 京都府舞鶴市字北吸1044番地

    電話:0773-62-2300(代表)

    法人番号:4000020262021

    このホームページに関するお問い合わせ・ご意見は

    舞鶴市役所 政策推進部 広報広聴課

    電話:0773-66-1041

    舞鶴市の地図

    Copyright © 舞鶴市役所 All Right Reserved