あしあと
リシタン地区は、中央アジア・ウズベキスタン共和国の東部に広がる緑豊かなフェルガナ盆地の南部に位置し、古くから交易の要衝として栄えてきた歴史ある街です。
また、約1000年前から続く中央アジア屈指の「陶器の街」として世界的に有名であり、この地で採掘される良質な粘土と、周辺に自生する植物から精製される独特の植物釉(ゆう)「イシコル釉」が生み出す深みのある鮮やかなブルーの陶器(リシタン陶器)は、芸術品として国内外で高い評価を受けています。近年は、伝統文化の継承と若き陶芸職人の育成を図るため「国際陶芸センター」が設立されました。
他にも、平成11(1999)年に日本人エンジニアによって設立された民間の無償の日本語学校「Noriko学級」が長年にわたり運営され、多くの若者が熱心に日本語や日本文化を学んでいます。そのため、現地の人々と日本との親交が非常に深い町として知られています。
●面積:約310k㎡
●人口:約22万3,000人(2025年)
●リシタン地区のHP:https://gov.uz/en/rishton(別ウインドウで開く)
舞鶴市とウズベキスタン共和国との交流は、第二次世界大戦後、旧ソ連によって同国へ約2万5,000人もの日本人が抑留されたという歴史的な事実が原点となっています。過酷な環境下での労働を強いられながらも、抑留された人々は現地の人々と温かい心の交流を育み、その後、抑留者の一部は本市にある舞鶴港へと引き揚げてこられました。現地の抑留の歴史を後世に伝えるため、スルタノフ・ジャリル氏の尽力により、平成10(1998)年に「タシケント日本人抑留者資料館」が開設されました。
この深い歴史的結びつきが端緒となり、平成28(2016)年、同館のスルタノフ館長が舞鶴引揚記念館を初めて公式に訪問されたことから、舞鶴市とウズベキスタン共和国との間で新たな友情の歩みを踏み出しました。その後、東京オリンピックにおけるウズベキスタン共和国のホストタウンに舞鶴市が登録されたことを機に交流はさらに活発化し、市内全小学校でのウズベキスタン料理給食の提供や、市役所への同国出身国際交流員の配置、市民訪問団の現地派遣など、多層的な市民交流を積み重ねてきました。オリンピック大会直前には、ウズベキスタン柔道代表選手団が市内で事前合宿を行い、市民との絆をいっそう深めました。
一方で、フェルガナ州リシタン地区との直接的な交流は、同地区で無償の日本語学校「Noriko学級」を運営するナジロフ・ガニシェル校長が令和元(2019)年に舞鶴市を来訪されたことが出発点となりました。同年には、同地区と「産業技術」「介護福祉」「農業」分野における「人材育成交流に関する覚書」を交換しました。これ以降、「Noriko学級」を卒業した生徒を京都職業能力開発短期大学校の留学生として継続的に受け入れるなど、実効性のある具体的な人材交流を重ねてきました。
これらのウズベキスタン共和国およびリシタン地区との長年にわたる実り豊かな交流実績を踏まえ、リシタン地区との姉妹都市提携の検討を進める中、令和7(2025)年12月の同国大統領の来日に合わせ、ウズベキスタン政府およびリシタン地区市長から舞鶴市に対して姉妹都市提携の公式な打診がなされました。これを受けて、令和8(2026)年3月の市議会定例会において姉妹都市締結に関する決議が全会一致で可決され、同年5月27日(舞鶴市の市制記念日)に、舞鶴市代表団がリシタン地区を公式訪問し、現地にて厳粛に姉妹都市締結協定書の署名式を執り行いました。

舞鶴市役所生涯学習部文化・国際課
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