あしあと
舞鶴赤れんがパークには明治時代から大正時代に旧海軍が建てたれんが造りの倉庫8棟が残り、国の重要文化財に指定されています。1号棟から5号棟までは修理と耐震補強が平成24年までに順次完了し、公開活用しています。ところが、6・7・8号棟は、建築から120年余りが経過して雨漏りや壁の劣化が進んでいるものの、これまで修理や耐震補強がされておらず、内部は長年立入禁止になってきました。
そこで舞鶴市ではこの6・7・8号棟についても、貴重な近代化遺産を将来に大切に受け継いでいくため順次保存修理工事を行うこととし、令和7年度から6号棟の保存修理工事に着手しました。保存修理工事では、傷んだ屋根や壁、床、建具等を修理するとともに、耐震補強を実施して安全に建物内部を公開活用できるようにします。
工事期間 令和7年9月1日〜令和10年3月10日(予定)
本ページでは、赤れんが6号棟修理工事に関する情報と、進捗状況をお知らせします。
重要文化財の保存修理は、十分な調査と丁寧なプロセスが必要です。まずは「耐震調査・耐震診断」を実施し、建物の劣化状況や地盤状況などを調査するとともに、耐震補強の工法などを検討しました。それを踏まえ、修理と耐震補強の実施設計を行い、令和7年度に6号棟の保存修理工事に着手しました。
3棟の正面には通称「赤れんがロード」と呼ばれている明治時代のれんが敷運搬通路があります。
赤れんがロードも大切な文化財です。工事で傷つけないように、しっかり砂で養生します。
赤れんがロードを保護する鉄板を敷きます。これで工事車両の乗り入れや資材の搬入ができるようになりました。

外壁や屋根の工事のために足場を組みます。

建物内部にも、修理のための足場を組みます。
木製の上げ下げ窓は、長年の風雨で劣化していました。番号をつけて窓枠ごと慎重に取り外します。

取り外した窓は一つ一つ調査し、修理箇所を検討します。建築当初から多くの窓ガラスが交換されること無く残存していることが調査で明らかになりました。
修理のため、一旦階段も取り外します。

戦後に倉庫が利用された際に、天井や窓枠の隙間を埋めるため、紙やテープで建物全面に目張りがされました。本来の姿に戻すため、部材を痛めないように丁寧に目張りを撤去しています。
内部の漆喰壁は傷んでいる範囲のみ慎重に解体します。
★本ページは工事の進捗に応じ、随時更新いたします。