あしあと
舞鶴市では「新修・舞鶴市史」の編さん事業の一環として、舞鶴市内に残る多くの古文書や資料群の悉皆調査に取り組んでいるところです。調査に当たっては、学術機関や関係団体と連携を図りながら実施しており、本書は、京都府立大学のご協力をいただき作成したものです。
本書でとりあげた木舩衛門家は江戸時代田辺藩の祖母谷組大庄屋であり、江戸時代から近代にわたる多くの古文書が保存され、継承されてきました。ひとつの古文書群の概要を把握するためには、まず古文書の目録(リスト)を作成することが必要であり、歴史研究はここからはじまります。
木舩衛門家文書は膨大な古文書群ですので、目録全体を4冊に分けて刊行する計画です。
まず1冊目は令和6年に京都府立大学から京都府立大学文化遺産叢書第 30 集として「舞鶴木船衛門家文書調査報告」が刊行されました。それ以降は舞鶴市が発刊するところとなり、令和7年に発刊した舞鶴市歴史資料目録第1集「木船衛門家文書調査報告1」がその2冊目、今回の舞鶴市歴史資料目録第2集「木舩衛門家文書調査報告2」がその3冊目にあたります。なお次回の4冊目で木舩衛門家文書目録の刊行は終了する予定です。
本市では、その後におきましてもテーマを変えて「舞鶴市歴史資料目録」の作成に取り組んでいくこととしており、資料調査を継続的に実施し、「新修・舞鶴市史」編さんの礎とするだけでなく、多くの市民や研究者の地域史研究など永く有効に活用されることを願っています。

編 集 東 昇(京都府立大学文学部歴史学科 教授)
発 行 舞鶴市(生涯学習部歴史文化まちづくり課)
発行日 2026年7月31日
(報告書内容)
例言
目次
1.木舩衛門家文書調査報告
木舩衛門家文書解題(箱 12.15-17.19) (東 昇)
市原谷山論での大庄屋のふるまい ―幕府にとっての大庄屋― (廣瀬 邦彦)
公儀測量御用一件 ―伊能忠敬測量隊を迎えた祖母谷組の史料紹介― (小室 智子)
丹後国田辺藩における入米と大庄屋 (渡部 凌空)
幕末大庄屋の「葬儀諸記録」にみる人々の動向・地域の慣習
―木舩衛門家 2 代 3 冊の「御悔帳」から― (上井 壱雄)
福井収司と丹波大石村の助郷免除文書 (東 昇)
幕末維新期における田辺藩領内の頼母子講 (山蔭 晴人)
明治後期の龍宮遊廓と木舩衛門 (上武 恒介)
鎮守府設置に伴う新市街地建設と木舩衛門 (高尾 悠冬)
明治後期における政党政治家の支持基盤
―上野彌一郎・木舩衛門を事例に― (山崎 敬幸)
2.木舩衛門家文書目録 (京都府立大学文化情報学研究室・舞鶴地方史研究会)
3.木舩衛門家文書史料翻刻 (京都府立大学文化情報学研究室・舞鶴地方史研究会)
舞鶴市歴史資料目録第2集 木舩衛門家文書調査報告2

なお、京都府立大学では、これまでの文化遺産叢書のページで、舞鶴関連のpdfも公開されていますので、ぜひご活用ください。
第11集『舞鶴地域の文化遺産と活用』(2016)
第12集『「丹後の海」の歴史と文化』(2017)
第14集『舞鶴・京丹後地域の文化遺産』(2018)
第16集『舞鶴の地域連携と世代間交流 井上奥本家文書調査報告』(2019)
第30集『舞鶴木船衛門家文書調査報告 京都府北部MALUI連携事業』(2024)