あしあと
2019年度から、森林経営管理制度(新たな森林管理システム)がスタートしました。
この制度では、市町村が仲介役となり、適切な経営・管理がなされていない人工林の所有者と林業経営者をマッチングし、森林経営が可能な森林は所有者の意向に沿って、林業事業体に森林経営を再委託します。また、森林経営に適さない森林については、市町村が管理を直接行うことで、土砂崩れなどの災害や地球温暖化の防止など、森林が持つ公共的な機能を高め、林業の成長産業化と森林の適切な管理の両立を目指すものです。
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舞鶴市では、三つの条件を満たす地域を優先的に集積しようと考えています。
1. 林業の持続的な発展のために
間伐などの作業がしやすく人工林がまとまっている森林を集め、林業事業体に施業を委託することが必要と考えます。
※「まとまっている」とは・・・
尾根や谷で区切られた森林の区画である林班の概ね50%以上が人工林ということ
2. 森林の多面的機能の発揮のために
施業が行われておらず、まとまっている人工林から優先して集積し、森林の効率的な整備を行うことが必要です。
また、放置された人工林を問題として捉え、森林の集約を望む地域を優先して集積します。
3. 条件1・2に合う森林があり、放置された人工林を問題として捉えられている地域を優先して順次集積に取り組んでいきます。
おおむね集積ができたら、次に集積を進める条件・森林を検討します。
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具体的な進め方
Step1
経営管理が行われていないまとまった人工林がある地域に対して、意識調査を行います。
Step2
地域からの回答を踏まえて、森林所有者などを調べ、どのように意向調査を行うのか、計画を作成します。
Step3
計画に基づき、森林所有者の方々へ森林の今後の経営管理に関する意向調査を行います。
Step4
森林所有者の方々に現地や図面を見ていただき、森林の境界を明らかにします。
Step5
意向調査の結果などを踏まえ、森林の適切な経営管理の方法を決定していきます。
意向調査の回答は、市町村で整備を進めている林地台帳に反映され、今後必要な施業などを検討していきます。