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あしあと

    近畿経済産業局ウェブマガジン「E-KANSAI」に舞鶴市の取り組みが掲載されました

    • [2021年9月6日]
    • ID:8624

    地域の魅力・強みを活かしたSDGsの推進について(京都府舞鶴市の取組)

      2015年9月に国連サミットで採択されたSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。近年、SDGsは社会全体で広く知られるようになり、地域においてSDGsの視点を取り入れ、かつ地域の魅力・強みを活かした事業への関心が高まっています。

    2025年の大阪・関西万博は「SDGs万博」でもあります。関西では、2017年12月に関西SDGsプラットフォームが立ち上がるなど、SDGsの達成に向けて様々なステークホルダーにより取組が進められています。

     環境・リサイクル課では2021年7・8月号から、環境及びリサイクル分野においてSDGsの視点を加味し、かつ地域の魅力・強みを活かした自治体等の取組を紹介しています。

     第2回目の今回は、SDGsの視点をまちづくりの中核に据え、「SDGs未来都市」及び「自治体SDGsモデル事業」に選定された京都府舞鶴市を紹介します。

    中:環境対策室長 福田さん 
    手前:企画政策課長 山本さん
    右:政策推進部次長(SDGs未来都市推進本部長)小西さん


    左:地域エネルギー推進担当課長 江上さん 
    奥:広報広聴課長 三輪さん

    インタビューは市役所に隣接した赤れんがパークにある「Coworkation Village MAIZURU」で行いました。100年前の面影を残す赤れんが倉庫をリノベーションした施設で、コワーケーションやビジネス交流の拠点、また市民の憩いの場としても利用されています。


    ― 2019年に京都府内自治体で初となる「SDGs未来都市」に選定され、さらにその中でも特に先導的な取組を行っている「自治体SDGsモデル事業」の10自治体の一つに選定されたとのことですが、その経緯を教えてください。

     2011年に多々見(たたみ)市長が就任して以来、市政運営の基本コンセプトである「選択と集中、分担と連携」、まちづくりのビジョン「ITを活用した心が通う便利で心豊かな田舎暮らし」を掲げて、SDGsが広く知られる前から、SDGs理念に沿ったまちづくりを進めてきました。

     さらにその方向性を加速させるため、行動力を伴った庁内横断組織「舞鶴版Society5.0推進本部(現在は「舞鶴市SDGs未来都市推進本部」という組織体で活動中)」を設置し、オムロンソーシアルソリューションズ株式会社(以下OSS)を始めとした、まちづくりのビジョンに賛同いただいた企業や教育機関との多様な連携により、様々なチャレンジングな取組を行ってきました。このような横連携による推進体制や取組等が評価され、選定いただいたと考えています。

    SDGsモデル事業の認定式 

    OSSとの連携協定の記者説明会


    ■SDGs 未来都市について(舞鶴市ホームページ)

     https://www.city.maizuru.kyoto.jp/shisei/0000005338.html(別ウインドウで開く)

    ■舞鶴版Society5.0の実現に向けた挑戦(舞鶴市ホームページ)

     https://www.city.maizuru.kyoto.jp/0000005221.html(別ウインドウで開く)

    ■オムロンと舞鶴市、地方都市の課題解決へ向け連携協定締結(オムロン株式会社ホームページ)

     https://www.omron.com/jp/ja/news/2019/04/c0412.html(別ウインドウで開く)


    ― 環境・リサイクル分野において具体的にはどのような取組をしていますか。

     SDGsの多くのカテゴリーに関係している環境・リサイクル分野には特に力を入れています。      

     2018年(平成31年)11月から、スマートシティ化でコミュニティの未来像を描こうとしていたOSSとともに、地方都市が外部環境に依存せず、自ら稼ぎ、安定した地域経済を実現することで、持続可能な「自律社会」を目指すプロジェクトを立ち上げました。2019年4月にはOSSと連携協定を結び、その一つとして再生可能エネルギー自給率向上を図りながら、災害時における非常用電源を確保することなどを目的とした事業に取り組んでいます。具体的には、OSSのトータルエネルギーソリューションを活用し、2021年2月、舞鶴文化公園体育館に太陽光発電・蓄電池、LED照明器具などの設備を導入しました。

     設備はOSSが保有し、リース契約で舞鶴市が10年間使用。その後、設備一式を市に無償譲渡していただきます。リース方式を導入したことで、市は初期投資の負担なく設備の導入や照明器具の更新等が可能となり、再生可能エネルギーを導入した持続可能な公共施設を管理運営することができます。

    体育館内部・LED照明

    屋上の太陽光パネル

    パワーコンディショナー+蓄電池

    第2次世界大戦でシベリアに抑留されていた方々がウズベキスタンの文化施設建設に携わり、その後、舞鶴港に引揚げてこられた縁で、2020東京五輪ウズベキスタン柔道選手団の事前合宿が、舞鶴文化公園体育館で行われていました。


    ― 具体的な成果は見えてきましたか。

     太陽光発電・蓄電池・LED照明器具などの設備を導入したことにより、再生可能エネルギーの自給率を高めつつ、CO2排出量の抑制も図られています。さらにOSSのエネルギーマネジメントシステム(EMS)では、リアルタイムに設備の稼働状況を把握し、データ集積・分析することができます。今後の運用改善につなげながら、市内の他の施設にも展開できないか検討していきます。

    また、EMSの発電データをモニターに表示して施設利用者に再生可能エネルギーについてPRするとともに、環境学習にも活用しています。

    この体育館は市の拠点避難所になっており、災害時はその自立的な電源により照明・通信機器等の使用が可能となるなど、防災体制の強化にもつながっています。

    EMSのモニター 

    メリット試算
    電力削減量:200千kWh CO2削減量:87t/CO2/年    設備:リース(10年)終了後、無償譲渡

    ― 市民の皆さんにとっても、非常に有益な取組だと思います。さらに地域全体で取り組んでいく「舞鶴市地域エネルギービジョン」を策定されたとお聞きしました。

     はい、近畿経済産業局の支援もいただき、本年6月には2021年度(令和 3年)から 2030年度(令和 12年)までの 10 年間を計画期間とした「舞鶴市地域エネルギービジョン」を策定しました。

    本ビジョンは、地域の資源である再生可能エネルギーを活用した持続可能な地域づくりを確かなものにしていくため、目指すべき姿、施策の方向性、達成すべき数値目標を地域全体で共有し、一体となって取り組むアクションプランを取りまとめたものです。

    これからの地域エネルギー政策は、「環境」「社会」「経済」が好循環する仕組みを地域全体で構築することが重要です。市が有する日本海側の重要港湾である京都舞鶴港、ものづくり等の産業基盤、豊かな自然など、恵まれた地域資源を最大限に生かした取組みを進めることにより、全国の地方都市のモデルとなるまちづくりが展開できるものと考えています。


    ■舞鶴市地域エネルギービジョン(舞鶴市ホームページ)

    https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000008624.html(別ウインドウで開く)


    ― その他、特色ある取組があれば教えてください。

     SDGsに関する持続可能なまちづくりに向けた様々な取組を行っています。その中でも市民、事業者、行政が連携して取り組む環境対策を総合的、計画的に進める「舞鶴市環境基本計画」があります。具体的な取組の中心となっているのが「まいづる環境市民会議」で、我々、市の職員はサポート役に回り、市民の皆さんが主体となって自主的に企画・運営しているのが特長です。市民会議には地球温暖化防止、循環型社会、生物多様性、クリーンキャンペーンといった4つのプロジェクトチームがあり、「みどりのカーテンコンテスト」や「おもちゃ交換会」、「自然がっこう」「ビーチコーミング」などが開催されています。「子供たちにとって環境問題を考える良いきっかけとなった」「楽しみながら舞鶴の環境保全に貢献することができた」といった感想も寄せられています。

     こういった市民一人ひとりの活動が環境保全には非常に重要であると考えており、今後も引き続き行っていく予定です。 

      

    みどりのカーテンコンテスト

    おもちゃ交換会

    自然がっこう

    ビーチコーミング


    ■舞鶴市環境基本計画(舞鶴市ホームページ)
     https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000008822.html


    (別ウインドウで開く)


    ― 様々な取組の成果も徐々に現れているようですね。

     はい、2021年版「住みたい田舎」ベストランキング(「田舎暮らしの本2月号」:宝島社)近畿エリアで4位、子育て世帯が住みたい田舎部門で10万人以下の都市で全国9位と高い評価を受けています。2020年度(令和2年)の移住者は19組38名と過去最高になるなど、選ばれるまちとして着実に実績を上げています。
     また、SDGsに関する持続可能なまちづくりに向けた様々な取組に、近年より多くの市民の方々が積極的に参加いただけていることも、大きな成果だと考えています。


    ― 最後に舞鶴市のPRをお願いします。

     深い歴史と豊かな自然によって培われ、海軍ゆかりの地、田辺藩の城下町、商港の地、愛にあふれた引き揚げの地…といった多彩な地域資源を持ち、古来より多くの人々が交流し、発展してきました。
     また、豊かな自然、海からの恩恵を受けた京の伝統野菜・京のブランド産品として認証されている「万願寺甘とう」、地域団体商標にも登録されている「舞鶴かまぼこ」「舞鶴かに」、日本遺産構成文化財でもある「海軍割烹術参考書」から復刻された「肉じゃが」など、多くの観光客を魅了する“食“も多彩です。コロナ禍が終息しましたら、ぜひ「SDGs未来都市舞鶴」にお越しいただき、数多くの魅力を味わってください。
    今年は、海軍舞鶴鎮守府開庁120年を迎え、さまざまなイベントが行われます。日本海側で唯一、舞鶴に鎮守府が置かれたのは、位置や地形などの条件に優れていたからです。当時海沿いの小さな村だった東・中舞鶴は、近代的な軍港都市へと変貌。当時の施設は今でも大切に使われ、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。

    赤れんがパーク

    北吸トンネル


    ― 編集後記
     「ITを活用した心が通う便利で心豊かな田舎暮らし」というキーワードのもと、Society5.0の施策、舞鶴文化公園体育館のEMSのようなAIやIoTといったデジタル技術の積極的な活用など、地方が磨くべき強みを活かす各種施策は、まさしく「持続可能なまち舞鶴」につながるものだと、感銘を受けました。
     取材終了後「万願寺甘とう」を購入し、実家の母親にお土産として持っていったところ、「次は箱で買ってきて欲しい」との返事がありました。。。。。
    今度はプライベートでお邪魔させていただきます。
    お忙しいところ取材に応じていただき、ありがとうございました。


    万願寺甘とうオフィシャルサイト(http://amatou.kyoto/(別ウインドウで開く))より
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    掲載関連情報
     京都府舞鶴市(舞鶴市役所生活環境課)
     URL:https://www.city.maizuru.kyoto.jp/
     所在地:京都府舞鶴市
     E-mail:kankyou@city.maizuru.lg.jp

    舞鶴市ご当地キャラクター チョキまる


    関連施策へのリンク

    https://www.kansai.meti.go.jp/2kokusai/SDGS/kansaisdgs1.html(別ウインドウで開く)

    近畿経済産業局通商部 国際課 ホームページ(関西SDGs貢献チャレンジ)

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    このページに関するお問い合わせ先:

    近畿経済産業局 資源エネルギー環境部 環境・リサイクル課  

    電話:06-6966-6018

    ウェブマガジン「E-KANSAI」掲載記事 地域の魅力・強みを活かしたSDGs の推進について


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