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郷土資料館だより 10月号 pdf版
舞鶴市指定文化財「朝代神社祭礼絵巻」(個人蔵)
展示ケースが増えました!城下町コーナーには「田辺籠城図」や「丹後田辺之図」の他に、上記の「朝代祭礼絵巻」(個人蔵)と「幽斎感状」の展示が増えました。舞鶴市指定文化財の「朝代祭礼絵巻」は朝代神社祭礼行列を江戸時代末期に田辺藩士林五峰が描いたものです。朝代祭礼は城下町の朝代神社の祭礼で、町人だけでなく武士にとっても大事な祭りでした。絵巻は3巻からなり、1巻の平野屋太神楽の部分、2巻の芸屋台の部分を展示しており、それに加えて初めて3巻の最後尾、「押(おし)」といわれる武士の部分を展示しています。
この「幽斎感状」は、田辺籠城戦で開城前日の9月11日に籠城に駆け付けた今田村の坂根新右衛門に対して労をねぎらう言葉がかけられています。
今年は桑飼下遺跡の発見から50年になる記念すべき年です。1972年10月7日、由良川の河川改修工事によって多量の遺物が発見されました。そして、翌年から発掘調査が始まりました。調査では数々の成果をあげていますが、今月の一品はその中から「土偶」を紹介します。土偶といえば、妊娠した女性像を思い浮かべますが、これは分銅型土偶といわれるもので、分銅のようにくびれのある形が女性を連想させるといわれています。桑飼下遺跡では2点出土しており、写真上は頭の部分の、下は腰の部分です。ともに、紀元前1500年頃(縄文時代後期)の祈りのための道具です。
歌川豊春画「浮画大江山酒天童子酒宴図」
勝春朗画「新版浮絵浦島龍宮入之図」
糸井文庫コーナーでは毎月テーマを決めて糸井文庫の浮世絵を紹介しています。 今月は「浮世絵古いものランキング」です。糸井文庫には約200点の浮世絵があります。江戸時代から昭和時代までのものがありますが、その中で一番古いものは江戸時代の寛政年間(1789~1800)のものです。2点はともに寛政年間のものですが、上は文政年間(1818~1829)の後刷です。なぜそれがわかったかというと、ブルーの絵の具が寛政年間にはなかったからです。このような木版画は版さえ残っていたら、何年たっても刷りなおすことができるのです。色合いは地味ですが、多色刷りを実現している浮世絵黎明期をお楽しみください。
お問い合わせは
舞鶴ふるさと発見館(舞鶴市郷土資料館)
tel:0773-75-8836 fax:0773-77-1314
(受付時間9:00~16:30)
住所:舞鶴市字南田辺1番地
(ゆうさい会館(西総合会館)1F北側)
展示室入場料:大人100円、市外学生50円
サロンスペース:無料
休館日:3(月)・11(火)・12(水)・17(月)・24(月)・31(月)
舞鶴市役所生涯学習部文化振興課
電話: 0773-66-1019
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