舞鶴ふるさと発見館(舞鶴市郷土資料館)だより 令和3年6月
新型コロナウィルス感染症緊急事態宣言の発出により休館しています
4月25日から6月20日(日)まで新型コロナウィルス感染症緊急事態宣言が発出されており、ふるさと発見館は閉館しています。
閉館中は発見館が収蔵している江戸時代や明治時代の古文書整理に明け暮れています。そこで今月は、ふるさと発見館のバックヤードを紹介します。舞鶴市を知る資料は、出土品・民具・古文書など様々なものがあります。ふるさと発見館には、古文書や写真など紙資料を保存するための収蔵庫を併設しています。その数は約5万点以上になります。それらの資料は和紙のラベルが貼られ、探したらすぐにわかるようになっています。
番号 1 枝番10 表題 献上筒切形(牧野家紋入り) 差出人 國松六左衛門義壽 大きさ(cm)56×30.5
城下町コーナー
城下町コーナーでは4月に「城園春色」と題して、『田辺城御殿図』や荘門霞亭の書『田辺八景詩』などを展示していました。荘門霞亭(1796~1860)は田辺藩士で当時書聖とまでいわれた貫名菘翁(ぬきなしょうおう)と会見した翌日に死亡したため、菘翁が霞亭の筆に嫉妬して毒殺したという風説がたったほどの書家でした。そこで、6月は『田辺八景詩』の中の「市橋夏涼」を展示します。「市街の板橋に商売する人々がつどい、暮鐘の一響きが市場の喧噪を絶つ。雲晴れて淡い月が波の上に浮かび、また清涼を求めて海浜に立つ」という漢詩です。市街の板橋とは高野川にかかる大橋のことでしょうか。城下町の賑わいが伝わってくるようです。
問い合わせ先
舞鶴ふるさと発見館(舞鶴市郷土資料館)
電話:773-75-8836
(受付時間9時~16時30分)
ファクス:0773-77-1314
住所:舞鶴市字南田辺1番地
(ゆうさい会館(西総合会館)1階北側)
展示室入場料:大人100円、
市外学生50円
サロンスペース:無料
休館日:5(月)・12(月)・19(月)・26(月)30日(金)