あしあと
PDF版 舞鶴市郷土資料館だより12月号
資料館だより12月
現在、西地区にある旧市民会館跡地では発掘調査が行われています。ここには明治32(1899)年から大正12(1923)年まで「加佐郡役所」がありました。舞鶴で加佐といえば、由良川流域の加佐地区を思い浮かべるのではないでしょうか?
現代人にとってなじみのない「加佐郡」ですが、始まりは古代にさかのぼります。白鳳時代から昭和に至るまで、いまの舞鶴市域が「加佐郡」と呼ばれた歴史があります。明治時代から大正時代に、その郡の行政を担当した役所が加佐郡役所です。郡役所はその後舞鶴市役所西支所に再編され、現在に至っています。

現在の舞鶴市周辺を指していた「加佐郡」のルーツは、約1300年前、古代の律令制度にさかのぼります。最も古い形は、7世紀半ばに地方行政区画として置かれた加佐評(かさのこおり)でした。評(こおり)は当時の行政単位です。
8世紀初めに大宝律令が制定されたことで「評」が「郡」に改められると、正式に「加佐郡」が誕生しました。以来、加佐郡は長く舞鶴市域を指す名称として使われ続けました
日時:令和7年12月21日(日)13:30 ~ 14:30
場所:舞鶴ふるさと発見館展示室(参加者は入館無料)
サロンスペースでは寺田美喜雄さんの写真展を開催いたします。11月5日から7日までまなびあむで開催された写真展の中から一部を展示します。コツコツと舞鶴を訪ね歩いて各地域のお地蔵さんを撮りためたものです。


糸井文庫は岩滝町出身の糸井仙之助氏が多年にわたり収集した丹後地方に関連のある錦絵・書籍・古文書などを含んだ2,200点におよぶ郷土資料です。ふるさと発見館の糸井文庫コーナーではコレクションの浮世絵を月替りのテーマに沿ってご覧いただけます。
今月のテーマは「浦島帰国の図」です。
令和7年もいよいよあとひと月となりました。戦後80年や大阪関西万博などいろいろなことがありましたね。最近は手帳も10月はじまりが増えて1月にリセットすることが少なくなりましたが、やはり、ひとつ区切りをつけましょうか?浦島もいったん竜宮城から帰国して次のステップへ向かいます。
今月は浦島帰国の図を集めました。様々な浦島太郎の姿をご覧ください。

「浦嶋太良」 絵師:三代目歌川豊国
糸井文庫(舞鶴市指定文化財)
舞鶴ふるさと発見館(舞鶴市郷土資料館)
TEL 0773-75-8836 FAX 0773-77-1314
〒624-0853 舞鶴市字南田辺1番地
(舞鶴西総合会館 1階 北側)
開館時間 9:00 ~ 17:00(最終入館16:30まで)
展示室入館料:大人100円 学生50円
(未就学児と舞鶴市内に居住または通学する学生は入館無料)
サロンスペース:無料
12月1日(月)8日(月) 15日(月) 22日(月)
年末年始 29日(月)から 1月3日(土)まで

【アクセスマップ】
西舞鶴駅から徒歩約10分
舞鶴市役所生涯学習部文化振興課
電話: 0773-66-1019
電話番号のかけ間違いにご注意ください!