あしあと
PDF版 舞鶴市郷土資料館だより6月号
資料館だより6月
5月の下旬にはオオミズナギドリの調査が行われ、6月1日には舞鶴市三浜・小橋・野原の各村から「雄島参り」が行われます。雄島とも呼ばれる冠島は若狭湾に浮かぶ無人島で舞鶴市に属しています。この冠島は若狭湾の漁民・船人の守り神、オオミズナギドリの島、豊富な漁場など様々な顔を持っています。今月はサロンスペースにて、冠島を写真などで紹介します。
冠島
老人嶋神社
オオミズナギドリ
日時:令和7年6月15日(日)13:30 ~ 14:30
場所:舞鶴ふるさと発見館展示室 城下町コーナー(参加費無料)
今月は江戸時代の田辺(舞鶴)の城下町などを描いた貴重な絵図「丹後田辺之図」を解説します。
「丹後国田辺之図」享保12年(1727) 132センチ✕119センチ
今月の一品は版木です。大河ドラマで江戸の出版文化が取り上げられたことで、できあがった浮世絵や青本だけでなく、その元となる版木にも注目が集まっています。江戸時代の出版は分業です。浮世絵なら、浮世絵師が絵を描きますが、版木を彫る彫り師、彫った版木を紙に摺る摺り師がいないと絵はできあがりません。そこで当館所蔵の糸井文庫「大日本三景 丹後国天橋立正絵図」の版木を展示します。
「大日本三景丹後国天橋立正絵図」の版木
大日本三景丹後国天橋立正絵図
糸井文庫は岩滝町出身の糸井仙之助氏が多年にわたり収集した丹後地方に関連のある錦絵・書籍・古文書などを含んだ2,200点におよぶ郷土資料です。ふるさと発見館の糸井文庫コーナーではコレクションの浮世絵を月替りのテーマに沿ってご覧いただけます。
浮世絵は摺りによって全然ちがう絵になることがあります。それは版木を削ったりすることがあるからです。コレクションの中から似てるようでちがう絵を集めました。(図2)の絵は(図1)の絵の左上部分を削って摺りなおしたものです。
(図1)児捨若丸後二石川五右衛門」「祇園のおりつ」糸井文庫
(図2)児捨若丸後二石川五右衛門」糸井文庫
舞鶴ふるさと発見館(舞鶴市郷土資料館)
TEL 0773-75-8836 FAX 0773-77-1314
〒624-0853 舞鶴市字南田辺1番地
(舞鶴西総合会館 1階 北側)
開館時間 9:00 ~ 17:00(最終入館16:30まで)
展示室入館料:100円 学生50円
(未就学児と舞鶴市内に居住または通学する学生は入館無料)
サロンスペース:無料
6月2日(月)・9日(月)・16日(月)・23日(月)・30日(月)
舞鶴ふるさと発見館(舞鶴市郷土資料館)へお越しください
舞鶴市役所生涯学習部文化振興課
電話: 0773-66-1019
電話番号のかけ間違いにご注意ください!